家路につき、お風呂に入り、
キンキンに冷やしたお気に入りのビアグラスにビールを注いでいる時に携帯が鳴った。
(誰じゃ・・わしの邪魔をする者は・・)
それは4年前にキューバで知り合ったスペインのバーテンダーからだった。
彼の名前はカザリさん。
カザリ「今、実は日本にきているんだー。いつかまた会いたいねー」
わし 「東京にきているのー?そうだねー会いたいねー」
カザリ「あらいさんは何処に住んでるのー?」
わし 「わしは群馬県だけど、お店は栃木県の足利市ってところにあるんだー
東京からは電車で1時間半位かなー」
カザリ「分かったー今日行くー」
わし 「マジで?!分かった。」
翌日、
日本語が出来ない彼が浅草から来れるか不安だったが
その不安は的中。
遠隔からナビゲーションして
どうにかこうにかして足利に辿り着く事が出来ました。
すげーなぁー。
折角だから、足利をアテンドしようと思い午後に合流。
駅まで迎えに行くと、ちゃっかり可愛らしい女性まで連れてきていました。
まずは鑁阿寺、足利学校。そして織姫神社。
猫又屋に行く前にごはんにでも連れていこうと思い
「足利でおすすめの食事が3つあります。
1:おそば
2:うなぎ
3:らーめん 何がいい?」
彼女はうなぎを知っているらしく、うなぎにテンションアップ!
そんな彼女の気持ちを裏切るように、彼は言い放った。
「らーめんだな」
わし「・・・・・」
彼女「・・・・・」
足利のらーめんは隣町の佐野らーめんの流れが入り込んでいるので
けっこうなお店で佐野らーめん風のお店に出会えます。
入ったお店はらーめん屋さんなのに和風な造りなので、二人ともテンションアップ!
彼は佐野らーめんをとても気に入り、興奮冷めやまぬまま店主に感動の謝辞を述べているのを
私は見つめていた。
ただ、彼の情熱的なスペイン語と英語の混ざった言葉の細部が店主に伝わったかどうかは定かではない。
さて、お待ちかねの猫又屋です。
同伴出勤ですが、週末という事もありカウンターは直ぐに満席。
各2杯ほど作り終えたところで、そろそろ電車の時間が迫ってきました。
折角きて頂いたのですから、彼に何か作ってもらいましょう。
だって彼はハバナクラブカクテルコンペティションの
スペイン代表(スペインチャンピオン)なのですから。
カウンターに招待すると、彼はとても嬉しそう!
オリジナルカクテルを作ってもらい、お客様とみんなで試飲!
・・・私は作らない味なのですが、とても美味しかったです。
またひとつ味わいの可能性を見つける事ができました。
とても充実した1日でした。
#BAR猫又屋