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翻訳ミステリー大賞

 前回からの続きです。

 夕食を挟んで、田口俊樹、白石朗、越前敏弥のお三方の鼎談。

 キングとグリシャム、ダン・ブラウンで一山当てた白石、越前の両氏には、いささか僻みの視線が注がれていたような、そうでもないような。
 ブラウンのラングドン教授シリーズの最新作、「ロスト・シンボル」の売上げが、先週一週間だけで上下巻合わせて6万部近いんですもの、それも致しかたないかと。

 このころから無礼講。

 会場には参加者が持ち込んだワインだの焼酎だのがずらりと並び、ウイスキーは、ぼくが用意したブッシュミルズ・オリジナルと、どなたかの寄進のラガヴーリンの12年の2本。当然ながら、ラガヴーリンを有難く頂戴しました。

 9時からは、「短編ミステリ映画の映画祭」、マルタの鷹協会主催の「マルたか対談」、一見さんお断りの妖気が漂っていた「お茶とケーキの部屋~コージー・ミステリについて語りあいましょう」など、それぞれの部会に別れました。

 どこに顔を出すか、喫煙部屋で煙草をふかしながら加藤さんと二人で思案していたら、田口さんと白石さんが入室され、翻訳家の中里京子さん、武藤崇恵さん、早川書房と東京創元社の編集者の皆さんと一緒に、喫煙部屋はにわかに宴会場に。
 まさか憧れの田口さんと車座になって酒を酌み交わすことができるなんて想像すらしておらず、煙草を喫っていて良かったと、人生で初めて思いましたね。
 その場の話題については記憶の確かな加藤さんにお任せするとして、スカダー・シリーズのあとがきを読むとかなり辛辣なので、ご本人もクールなかたではなかろうかと想像していたのですが、とても気さくに接して下さり、笑いの絶えない楽しいひとときとなりました。

 ちなみに、前夜、寝る間を惜しんで作ったのに、手違いで配れなかったぼくの名刺です。

 もちろん、名前のところは本名です。

 で、途中からほとんど記憶にない。翌朝お会いしたときにお叱りを受けなかったので、取り返しのつかない粗相はしでかしていないと思います。たぶん。

 あと、カメラを三度も忘れたとか、なにが悲しゅうて東京でジャージを買わなきゃならなくなったのかとか、数多のとほほ体験は直接本人にお尋ね下さい。

 あ、お土産はこれです。

 いつもお世話になっている校長先生と教頭先生に渡すつもりだったのだけれど、さすがにやめました。

 とにかく、思い出に残る素晴らしい一夜を過ごすことができました。杉江さんほか運営に関わられた皆さまがた、本当に有難うございました。次回の開催も楽しみにしています。

 おまけで加藤氏近影

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