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ニュースレター from Madeira Vol.3

今回はマデイラワインの製造方法についてお話させていただきます。

マデイラワインは大まかに言って5つの工程を経て出荷されます。

1.収穫
マデイラワインを作るためのブドウは、8月~10月に収穫されます。
まずマデイラでの生産量の80%を占める黒ブドウのティンタネグラモーレの収穫に始まり、
白高貴品種が続きセルシアルで終わる。
収穫の順番は、
① ティンタネグラモーレ
② マルヴァジア
③ ブアル
④ ヴェルデーリョ、セルシアル

2.発酵調整
ブドウの圧搾後グレープスピリッツを添加する。
これによる発酵停止のタイミングによって異なるタイプのワインが出来上がる。

発酵調整は果汁の残糖度を確認しながら行なう。 

3.加熱
ブドウ品種により、エストゥファもしくはカンテイロで加熱される。
これがマデイラワインの最大の特徴である。
元々イギリスとインドを往復した船に積まれていたマデイラのワインが、
赤道を越える航海の暑さのせいでとても美味しくなった。
この工程を再現するために様々な手法が試され、
エストゥファ、カンテイロといった方法が編み出された。
バーベイト社では、スタンダード品(ティンタネグラモーレ種)にエストゥファを使用、
白高貴品種と高品質のティンタネグラモーレ種にカンテイロを使用している。
この工程のおかげで、他のワインに比べ開栓後も格段に長持ちする。
私自身一年以上バックバーに置いていたマデイラワインを飲ませていただいたことがあるが、
味はほとんど劣化していませんでした。
※ エストゥファ…
人工的に加熱する方法。
最初は家の二階、三階にマデイラワインを入れた樽を置き、
一階で火を焚いて加熱していた。
現在は写真のようなステンレスタンク(クバ・デ・カロール)が使われ、
50度以下で最低3~6カ月加熱される。

※ カンテイロ…
自然に温める方法。
大きな倉庫の屋根の直下に写真のように三段に樽を積み上げる。
リゾート地でもあるマデイラ島は年間平均気温が
20度前後と温暖な気候なため倉庫内は常に30度前後になり、
その高温の中でゆっくりと加熱される。

4.樽熟成
バーベイト社ではスタンダード品は3年以上の樽熟成、
白高貴品種は10年以上の樽熟成をしている。

5.ボトリング
かつては島の特産品である
籐を手作業で編んだボトルカバーで覆ったボトルが使用されていたが、
現在はほぼ無くなり、ボトルに直接ペイントされている。

3月2日~5日まで開催されます
FOODEX JAPAN 2010において、
バーベイト社が出展いたします。【ホールNo.6 C12ブース】
飲用マーケットでマデイラワインをお使いいただくための飲み方提案や、
マデイラワインの魅力をお伝えできるブース展開で皆様をお待ちしております。
革新のマデイラワイン、ティンタ・ネグラ・モーレ シングルハーベスト1997もお試しいただけます。
是非ともブースにお立ち寄りください。

次回はバーベイト社のラインナップをご紹介させていただきます。

以下Vol.4に続く…

“バーベイト社”のブランド一覧は…
PCからは⇒こちら
携帯からは⇒こちら
をご覧ください。

追伸
先週、マデイラ島で、
豪雨による洪水と土砂崩れが発生しました。
このニュースレターにご協力いただいておりますバーベイト社では、
スタッフの方、ワイナリーや貯蔵庫は無事だった様ですが、
フンシャル市内のバーベイトのショップ、「ディオゴス」が大変な被害を被ってしまったそうです。
95%の店内在庫がロスしてしまい、
内部の備品も相当量の泥と流れてきた水で全て崩壊してしまいました。
地下の博物館は何も残っていない状態で、
発生後72時間経った今も浸水している状況で回復も見込が薄いようです。

災害にあわれた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
また亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。

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