ニュースレター　ｆｒｏｍ　Ｍａｄｅｉｒａ　Ｖｏｌ．２

キャッチコピーは、“ボトルに詰めた太陽”
バーベイト社の古い宣伝ポスター。
「マデイラはボトルに詰めた太陽。
休暇に、もてなしに、贈り物に最高」と書かれている。
歓喜する水夫のモチーフにマデイラと海運との深い関係が読み取れる。

バーベイト社は１９４６年、
現取締役のリカルド・フレイタス氏【画像５】の祖父が
マデイラ島首都フンシャルに創業した
数少ない家族経営のマデイラワインメーカーです。
１９６７年日本への輸出を開始。
１９９１年日本での輸入元である木下インターナショナルによる資本参加を受け、
設備や経営を合理化、品質向上と安定を実現しました。
２００８年にはワイナリーを新設【画像２】し、
新ワイナリーでは、タンク内のワインが焦げないよう
外周から内部のワインを温め加熱温度をコンピュータ制御できる
最新式のエストゥファ（ワインを人工的に温めるタンク）を引き続き運用しています。
またこれに加え、果汁成分の抽出に最適な足踏み破砕を機械で再現した
「ロボットラガール」【画像４】を島内で初めて導入し充実した果汁を得ることに成功。
他にも、マデイラワイン熟成のために熱吸収効率を向上させるように考え抜かれた
ドーム型カンテイロ（熟成庫）【画像３】を建設。
それまで手作業であった瓶詰め作業をライン化し
スピーディで安定した生産環境も実現させました。
伝統と革新の両方を併せ持つバーベイト社は、
２００９年インターナショナルワインチャレンジで、
『バーベイト　ヴェルデーリョ１０年』が
酒精強化ワインのチャンピオン・トロフィー（酒精強化ワインの金賞の中のトロフィー）を受賞など、
日本だけでなく世界においてもマデイラワインの啓蒙と発展に貢献していると共に、
最高品質のマデイラワインとで世界のワインコンクールで数多くの受賞歴を誇ります。

【左から　画像２⇒５】
画像２：バーベイト社　全景
画像３：バーベイト社　カンテイロ内
画像４：バーベイト社　ロボット・ラガール
画像５：バーベイト社　リカルド・フレイタス氏