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OBマッカランESC3_1980/2002(21年)

 

MACALLAN
Exceptional Single Cask No,3
(マッカラン エクセプショナルカスク)
Select by Bob Daigarno

500ml 51%
Distilled: 1980/11/20
Bottled: 2002/05/15
Cask type: Sherry Butt
Cask No,17937

価格:26,000~250,000(ナニコレw)
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆

※ブラインドテイスティング
香り:しっかりシェリー系、穏やかで上品なメイプルシロップのような甘い香りで、よくまとまっているが、徐々にハイプルーフと思われるアルコール感が出てくる。
裏からほのかに紹興酒、シイタケ、カカオチョコ、ビターでオロロソシェリーのアクセント。

味:スムーズな口当りからシェリーのしっかりとした甘さ、そして広がる焦がしたキャラメルのような心地よいビター感、枯れたようなフレーバー。
黄桃、フルーティーな甘さ、微量のスパイスを余韻にともなって、滑らかにフレーバーが残る、実に良くまとまっている。
余韻のシェリー感は非常に長く、くどさもなくて実に美味い。時間と共にビターさが強くなるようにも感じる。

コメント:BURNS(三鷹)にて、ブラインドテイスティング出題の1本。
限定でNo,1~No,6まで販売された、オフィシャルマッカランのシングルカスク&カスクストレングス。
そのうち、特にNo,1、No,2の評価が高いそうですが、このボトルはその次点に当たるNo,3。
どうやらNoによってサンプルを選ばされている方が違うようで、No,1はデヴィッド・ロバートソン氏(当時のマッカランマスターディスティラー)
No,2からはボブ・ダルガーノ氏がカスクをチョイスしており、チョイスする方の趣向が現れているボトリングになっているようです。

というのも、No,1はフィノシェリーカスクでの熟成、No,2からはオロロソシェリーカスクで伝統的なマッカランのスタイルです。
ボブ氏は現在販売中のマッカラングランレゼルバ12年の原酒選定をされており、時系列で言えばボブ氏の趣向、マッカランに対する考え方がこのカスクというコトになるのではないでしょうか。

また、No,1のフィノシェリーカスクですが、マッカランはフィノシェリーカスクのモルトに特別な考えを持っているようで、
以前レプリカとして販売された1874マッカランには、フィノシェリー樽で熟成された原酒が使われることで、1874年当時の味を再現しているようです。
その再現にも使われたフィノシェリーカスクの原酒のひとつがESCのNo,1・・・、一度飲んでみたいものです。

とまぁ、ネットでの情報収集はこの辺にしておいて・・・

ここまでぐだぐだ語っておいてこのシリーズ、飲んだことは無かったのですが・・・ブラインドテイスティングの結果は、ボトル指定での完全正解でございました!
約700本+α(裏ストックw)分の1の正解。
いやっほーい!
クイズはオマケみたいなもんですが、あたると気持ち良いものです。

フレーバーから考えるとこの辺かなーという推測からの回答でしたが、
これでBURNSでの対黒いさん成績は、前回のブラインドテイスティング大会2本を含めると、10本中正解3本となりました。
打率3割、野球選手なら優秀ですね(代わりに、常連様方からいただいている宿題は、いまだ正解0ですがw)。

これはドロナックかマッカランだな~というのがファーストインプレッション。
OMC等で90年代や2000年ごろリリースが多かった、いろんな蒸留所のこってりどっかんシェリーはこの際除外。
時間とともに、少しシイタケっぽさや、枯れたようなフレーバーも出てきたので、これはもうマッカランでしょう、
後半のスパイスも少ないし、しかもカスクだね・・・
モノはそんなに長熟じゃなくて20年くらいだろうけど、こなれているというか、ちょっと古酒っぽさがあるから、ボトリングは90年後期から2000年くらいかな、という感じでした。

当日既に1杯目のハイボールと、シングル2ショット、ハーフ3ショットをいただいており、締めでのブラインドでしたので、
少しアルコールに関して麻痺していたとは思いますが、問題なく楽しめました。

しかし流石マッカラン、限定モノだけあってヘタな原酒は使ってませんね、これは評価の高いNo,1、No2も是非飲んでみたいものです。
また、近所の酒屋でNO,4だかNo,5が25000円くらい売ってるので、買って帰ろうかとぐらっときてしまいました。

#マッカラン

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