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【イベント】ブラインドテイスティング大会@BURNS

大会なんていうと仰々しいですが、いつもBURNSで宿題をいただいている常連様方と黒い店長の発案で
今度はみんなで集まってブラインドテイスティングをやりましょうと、ボトル持ち込みありでの企画が持ち上がり、
さる9月25日(土)、参加されない常連の皆様や、運悪いことに偶然来店された初めての方をギャラリーに、さながらブラインドテイスティング大会の様子を呈して開催されました。

参加者は、会の開始当初は私を含めた常連組3名と、BURNSの黒いさん、そして時期店長となるSさん。Sさんは「勉強になるから!」と半ば巻き込まれたような形でしたが、
後のブラインドで“知多グレーン”を出してくるあたり、BURNSの店長としての資質は十分に持たれているかもしれません。
(資質がどのような系統のものかについては、あえていいませんがw)

本会の形式は、参加者1人につきボトル2本をブラインドで出しあい、常連組6本、BURNS組2本(私個人に知多グレーンの出題あり)の合計8本。
ジャッジは参加者全員での確認制、ブラインドでボトル指定完全正解なんて、ゴルフのホールインワン級になかなか出ないモノですから
蒸留所名や、熟成年数、度数など、ボトルの要素を加味して誰が一番的を得ているかを、全員で判断します。

しかし当初は8本の予定でしたが、予想以上に会が盛り上がり、ギャラリーの常連様が実は今回用にボトルを持ってきていて、そこからの出題もあり・・・
結局10本のブラインドテイスティングで、あーだこーだと、騒ぎながらにぎやかに(テイスティング中はみんな真剣!)やかましく会は進行しました。

「お前ら、オモテに出ろ」
ボトルを出題者がサーブしている間は、こうして参加者は外に出ています。店長自ら参加していますので、この間店の中は無法地帯・・・
しかし何だこの集団(笑)

そんな記念すべき、大盛り上がりだったBURNSブラインドいスティング大会の出題リストは、こちら

・OBブルイックラディ1994-2005 Full strength 2nd 56.5%(ワインカスク)
・OB軽井沢ワインカスク1995-2010 66.7%
・OBローズバンク1981(25年)61.4%
・OB江井ヶ島あかし12年ピーテッド 50%
・OB軽井沢”能”1991-2010(19年)ピーテッド 60.8%
・OBアードベック1976-2002・シングルカスク 54.5% 
・エレメンツオブアイラPE1(ポートエレン) 58.7%
・SVストレートフロムザカスク・グレンバーギー1963-2002(39年)58.0%

追加
・OBベンリアック21年 ヘビーピーテッド 46%
・OB伊知郎・一期一会20年 46% 
・OB知多蒸留所グレーン 43%

そしてその中で、くりりんからの出題は、以下でした。

江井ヶ島あかし12年ヘビーピーテッド
SVストレートフロムザカスク・グレンバーギ1963-2002(39y)

江井ヶ島は、このモルトのポテンシャルを図るまたとない機会!と考えたことが一つ。
そして以前BURNSにて、今回テイスターとして参加されている常連のT様より、ゾートロープの江井ヶ島5年を宿題としていただいたことがあり、
香りの第一印象で江井ヶ島がよぎるも、味や、そもそも江井ヶ島がこんなモルト出してるわけないという先入観で、カリラをチョイスして撃沈した経緯があったので、そのリベンジとしてチョイスしました。

このブラインドの結果はあかし12年のテイスティング記事で触れましたが、計画通りで大満足です。

SVSFTCグレンバーギ1963-2002は、わかる方はわかる、あの時のバーギーです。その節は本当にありがとうございました。
お勉強のためにいただいていた分の残りが、ちょうど80~100mlくらい残っていたので、ブラインドに出してみました。

ウチに来た当初は少し硫黄系の煙たさがあったのですが、私の手元で約4カ月、開栓して1年くらいになるのでしょうか、非常にこなれていい方向に変化していました。
「当てれるものなら当ててみろ」なんて言いながら出題しましたが、正直これは初見で当てれる方は皆無でしょう。まさに無理ゲー
ただ、このバーギーが持つシングルカスクとは思えない多様なフレーバー(特に余韻)は、バーギーという先入観がない方が発揮されるのではないか。
つまり純粋にフレーバーを楽しんでいただければ、それでいいと考えての出題でしたので、文字通り純粋に皆様に楽しんでいただけて、こちらのボトルについても大満足でした。

自分持込みボトルの紹介が済んだところで、続いては気になる(?)くりりんの本会における成績発表。

成績1/9

上から順に
・OBベンロマック10年
・OBオーヘントッシャン17年 ワインカスク
・クライヌリッシュでカスクの何か
・自分出題、回答なし
・ラガヴーリンでシェリーカスクの何か
・OBラフロイグ30年
・ボウモアでシェリーカスクの何か
・自分出題、回答なし

追加
・ベンリアック 10年~20年くらい
・キャンベルタウンロッホ30年
・御殿場蒸留所グレーン

はい、散々ですね。
最初からベンロマックとか、かなーりずれてます。
こんなブログで偉そうに色々書いていながら・・・現実は、こんなもんです(汗)
完全正解なんて早々出ませんが、特徴を捉えられるかどうかがポイントなのですが、ずれまくってますねw

加えて私は塩系のフレーバーを感じるのが苦手なのですが、その傾向がまさに出ている答えだと思います。

ただ言い訳するなら、アードベック1976カスクは、ラフ30年との2拓までいって最後にミスチョイス、ボトル完全指定まであと一歩だったんですけどね・・・
追加のベンリアックでなんとか体裁は保ったというところでしょうか、こちらはボトル完全指定とはなりませんでしたが^^;
っていうか、みんな変化球多すぎw

島、日本、ローランド、日本、日本、島、島、ハイランド(ただしバーギ)

当初メンバーの持参ボトル地域が上記って、王道系がひとつもないじゃないか!
類は友を呼ぶ、ということなんでしょうか、追加のベンリアックが天使のように感じましたよ。
あと黒い店長、軽井沢ワインカスクなんて、なんて凶悪なチョイスw黒すぎるwww
でも常連のI氏は軽井沢だと当てていました、すごすぎ・・・

 
ギャラリーの常連様による追加、ベンリアック21年、伊知郎・一期一会20年


次期店長Sさんからの刺客、知多グレーン

会の最後のほうで、Sさんから私宛に出題のあったサントリー知多グレーン。
まずノージングで、ジャパニーズグレーンで、知多か御殿場かなとあたりを付けましたが、少し溶剤というかエステル系の香りを感じたので御殿場グレーンにしました。
が、が、時間とともに紅梅のような梅の香り、あれ、これは御殿場じゃないんじゃ・・・正解は知多グレーンでした。
というか、グレーンのブラインドテイスティングなんて普通やらないでしょうw
くそう、なんてモン出してくるんだ・・・でも、先日もグレーンを出題されて、まさか宮城峡なんて出るわけないようねと、知多をチョイスしたわけですが(結局正解は宮城峡グレーンだったわけですがw)
あらためてこうして飲むことができて、大変勉強になりました。

また、最後に追加となったイチローズモルト伊勢丹経由でリリースされた、川崎グレーンを使ったブレンデット、伊知郎・一期一会。
「今年のリリースだけど、くりりんさんなら飲んでると思いますよ」なんて言われて出されましたが、なんだこのソフトで柔らかいトゲのない甘さ、極上のグレーンを飲んでるようなイメージは・・・
絶句でした、イメージとしてはジャパニーズ、第一候補にエバモア、川崎グレーンも浮かびましたが、そもそもこんなボトルがリリースされているとはつゆ知らず
今年のリリースってなんじゃそりゃー!と、キャンベルタウンロッホ30年を自暴自棄にチョイスして撃沈しました。

でもこれは良いブレンデットを教えてもらいました。飲み方としては、ソーダ割りは厳しいような印象を受けましたが、
食後のデザートウィスキーとして、ストレートでじっくり楽しみたいところです。

・・・

長くなってしまいましたが、21時から開始された会も気がつけば日付変わって1時過ぎ。
結局、誰が勝ったとかそういう話はほとんどされず、今回の会の満足感だけを分けて終了となりました。

ウィスキーは覚醒の酔いといいますが、今回はまさに参加者の皆様もギャラリーの皆様も覚醒の時を味わった、そんな会だったのではないでしょうか。
目の前にあるウィスキーを五感を総動員して深堀りし、ただ目の前のウィスキーをわかろうと没頭する。
だからこそ気がつくことがあり、共通の意識の中にいるからこそ、その後の会話が盛り上がる。
仮に今回のボトルラインナップがオープンになって、ただそれを参加者で飲んだだけならば、ここまでの盛り上がり、満足感はありえなかったと確信しています。

BURNS様、素晴らしい会を開いていただきありがとうございました。
ただ今回は、お店側の公認のイベントといいつつも、HP等にPRされていたわけではなく、通常営業と並行して行われていた内々のイベントでした。
途中事情を知らずに来店された新規のお客様もいらっしゃいましたので、御迷惑をお掛けしてしまったとも思います。
次は吉祥寺新店舗で!なんて話もありましたが、是非何らかの形でこういったイベントを続けていただければ幸いです。

そして参加された常連のI様、T様、いつも色々宿題をいただくだけでなく、ブログもフォローしていただいてありがとうございます。大変楽しいひと時でした。
ギャラリーとして参加された皆様(一部途中で巻き込まれておりましたがw)も、騒がしくていつも通りのむことができなかったかもしれませんが、一緒に盛り上がっていただきありがとうございました。
また、ボトル追加いただきました・・・すいません、名前をご存じないのでお二方様とさせていただきますが、お手持ちの貴重なモルトを出していただきありがとうございました。

またBURNSでお会いすることもあると思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

~~余談~~

きっと既知の情報だとは思いますが、
ちょっと前に、軽井沢から能ラベルとして200mlボトルが2種類(1993年、1997年蒸留)、
さらに続いてOxfamの記念ボトルとして700mlボトルが2種類(1993年、1997年蒸留)、
それぞれリリースされました。

  

今回、この能ラベルの1993ビンテージがブラインドで常連T様から出題され、見事にひっかかったわけですが・・・
軽井沢と言われて気がついたそのピーティーフレーバーに覚えがあり、そのビンテージ、度数等に見覚えがあり、その場でマイブログを見てみたところ、
なんとどちらもOxfamの軽井沢2種類と同じ樽、同じ詰め年度じゃないですか。

ってことは俺一度飲んでる(ハセガワさんの試飲だけど)じゃん!うわ、これはショック。
つーか、ラベル変えてしれっと何してん。

そんな発見もあった、BURNSテイスティング大会でした。

#BURNS

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