BENRIACH 1994
PX Sherry Puncheon
Aged 15 Years
700ml 55.4%
Distilled:1994
Bottled:2010
Cask No:6695
Cask type: 1st リフィルホグスヘッド 12years
2nd ペドロヒネメスシェリーパンチョン 3years
価格:6500円~7000円
オススメ度(5)
☆☆☆☆☆
香り:クリーミーで若干溜まり醤油っぽさ、レーズンにオーク香。ビターチョコレートクリーム。
粘性のある甘さを感じると共に、鼻の中がスッとするようなメンソール系のフレーバーもある。
味:口当りはシェリーの甘さ、レーズン、ミルクチョコを感じるがすぐにチャーしたオークの香り・・・樽香がかなり強く感じられる。
それ以外にはサツマイモや黒蜜、僅かにダークフルーツ、木の香りと甘さがあって度数ほどのアルコール感は感じない。余韻はオークと栗の渋皮煮、
やはり全体的にチャーしたオークの香りが強く感じられる。
コメント:モダンモルトウィスキー、ベンリアック&グレンドロナック特別講座にて頂いた一杯。
9月中旬頃国内流通予定の、ベンリアックの新商品。2年ぶりの日本市場向けシングルカスクボトリング。
どうもベンリアックサイドには、「日本人ってシェリー樽熟成モルト好きだよね」という印象が強くあるようで、
今回の一本は3年間の、それも甘口のシェリーであるペドロヒメネスの樽でフィニッシュをかけてきてるあたり、
シェリーで上乗せすることで、計画的に日本市場を狙ってきたなという印象を感じます。
ただ、このボトルはペドロヒメネスパンチョンフィニッシュを前面に出している割に・・・シェリーよりもオーク感が強いという構成。
それもチャーしたようなオークの影響をはっきりと感じます。(自分で1樽新樽を持ってる手前、チャーしたオークの影響が本当にわかりやすくなりましたw)
リフィルホグスヘッドの影響がもともと強かったのでしょうか、ベンリアックのシェリー感という点では不満が残りますが・・・。
が、シングルカスクで15年モノでこの価格にこの品質であれば、これはもう合格点でしょう。
なお、ペドロヒメネスシェリー樽といえば、ベンリアック12年シェリーウッドの原酒の熟成に、割合として40%ほどが使われています。
しかしベンリアック12年シェリーウッドはリフィル感が強く、甘口のペドロヒメネスの影響はそこまで感じられません。
推測ですが、こういうフィニッシュモノや、長期熟成シェリーモルトの払い出し後の樽が、
一般流通品のベンリアック12年にまわっているのだろうなと、飲んでいてそんな印象を受けました。
良質なシェリー樽は、高価で貴重ですからね。
以下、メーカーサイドPR
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色:マホガニー
香り:アプリコット、プラム、メロン、ハチミツ、カカオ、ヘーゼルナッツ、ミント、チャーしたオーク
味:ダークチョコ、ドライイチジク、クローブ、ラムレーズン、黒蜜、チャーしたオーク
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2008年以来、久しぶりとなるベンリアックの日本市場向けシングルカスクボトリングをご案内いたします。
ベンリアック1994 PXシェリーパンチョンは、
リフィルホグスヘッドで熟成後、最後の3年間を極甘口のペドロヒメネスシェリーのパンチョンで熟成させました。
色は見事なマホガニー色。
ウッドがしっかりと効いており、アプリコット、プラム、レーズンなどのフルーツと
チョコレート、コーヒーが混ざったような茶色を連想させる香りに始まり、
パイン、メロン、ハチミツなどの甘さとかすかなスモーキーさが加わり、複雑な層を成しています。
味の第一印象は“艶やか”。
とろとろの黒蜜とダークチョコのフォンデュ、ラムレーズン、ドライイチジク、ベッコウ飴、ニューウッドの後に
クローブのスパイスがパチパチと弾けます。
動物系ではなく、ナッツ系のオイリーさがあり、
非常にスムースで、ドライな切れ上がりを見せます。
複雑で飲み応えがありながらも、もう一杯飲みたくなる丁度良い重量感で、
これぞ選ばれしシングルカスクの実力と唸るコストパフォーマンスの高いボトリングです。
日本向けカスクを2年間お待ちいただいた皆様へ最高のプレゼントをお届けします。
※あと3日!参加をお待ちしております!!
(途中参加、途中退室でもOKです)
#ベンリアック