LONGMORN
(ロングモーン)
Aged 15 Years
700ml 45%
オススメ度(6)
☆☆☆☆☆☆
香り:はじめはややくすんでいるが、徐々にクリーミーでミルクチョコやカスタードクリームのような甘さと、
パイナップル、リンゴのようなフルーツ感が出てくる。奥からワクシーなフレーバーも感じる。
味:クリーミーな口あたりでやや香水感、パイナップルや(少し人工的な)トロピカルフルーツ、
そしてトースティーな麦の香ばしさも出てくる。鼻抜けしっかり、ワックスや若干のバナナ、桃の皮。
余韻にかけては焙煎した麦、オレンジピール、蜂蜜、しっかりとした原料由来のうまみを感じることができる。
コメント:旧ボトルのロングモーン15年。見かけたら買ったほうがいいと言われるボトルの代表格ですが、
これは確かに、90年代流通モルトの特徴として麦のしっかりしたうまみ、フレーバーの厚さを感じることができ、
味わいのあるうまいモルトに仕上がっています。
今のロングモーンも悪くないのですが、これが4000円とかで買えたというのですから、
当時のモルトは本当に質が良かったことがうかがえます。懐古厨といわれようが、やはりうまいものはうまいです。
さて、以前の記事にも書きましたが、ロングモーンは直火蒸留からスチーム式に1994年に蒸留の際の加熱方式を変更しており、
2010年マイナス16年は1994年ですから、今後リリースされるオフィシャル16年には、すべてではないにしても、スチーム加熱となった後の原酒が使われるようになります。
味の変化は確実に起こることでしょう。
ひょっとしたら、今のボトルも数年後にはまた変わるのかもしれません。
ただ、変わる、というとネガティブなイメージを持ってしまいがちですが、
以前購入した新時代ロングモーンである、クーパーズチョイス、ロングモーン1996、9年。
これがなかなかいい味出しており、個人的には次世代のロングモーンに期待しています。
※8月13日、持ち込みボトル情報UPしました。
#ロングモーン