GORDON&MACPHAIL
GLENGRANT 1956
Exclusively Selected For LA MAISON DU WHISKY
(ゴードンマクファイル、グレングラント1956)
Aged 49 years old
46% 750ml
Distilled: 1956 August 12th
Bottled: 2005 December 1st
Cask type: Refill Sherry Butt
Limited Edition of 459 Bottles
オススメ度(8)
☆☆☆☆☆☆☆☆
※ウスケバ関東オフのときも提供のいただいたボトルですが、今回は開けたてです。
そこで、今回は通常のテイスティングノート(香り、味、コメント)ではなく、前回との比較に重点を置いて書いてみます。
【テイスティングコメント@ウスケバ関東オフ時】
プルーンやアンズなどのダークフルーツ、酸味は控えめどっしりとした深み、微量の渋み、
それでいてしっとりした甘いシェリー香。ハーブ、花や植物系の香り(いわゆるスミレ香)
なめらかな口当りからふくよかなシェリーの広がり、桃やリンゴ、赤葡萄等のフルーツをシロップと煮込んでペーストにしたよう、ややGM系のカラメルっぽさ。
中盤からウッディな渋み、タンニン。度数を考えなければ赤ワインのようでもある。
【テイスティングコメント(関東オフ時との比較で)】
上面に向かって開く、植物やフルーツの皮を含んだシェリー感、活き活きとしており、深みとともに透明感もある。
奥から甘くしっとりとしたフレーバーは、シロップ漬けのチェリーや桃、カラメル質が少なく、生プラムや花のような香り。
当たり前だが関東オフ時点よりも、良い意味でこなれていない。それによって花のような香りが際立っている。
こってりシェリーながらグラントらしい植物質なフレーバーが出ているのは、リフィルシェリーだからこそなのだろうか、
春の花畑に吹くそよ風のように、心地よくどこか爽やかささえ感じて、何度飲んでもすばらしい。
個人的な憶測で言えば、ここから渋みが若干出てきて、各フレーバーの角が取れていくにしたがって
カラメル質が上面に出てくるのかなというイメージ。
(んーあまりうまく比較コメントがまとまらなかったなぁ・・・すいません。)
モルトナイトでは、前に飲んだマッカラン1966とのシェリー感の比較が、テイスターの話題となっていたボトルですが、確かにマッカランとは違う残り方、香り方をするシェリー感があります。
というのもこれ、リフィルシェリーバットなんですよね。これだけの濃さだとすっかり忘れてしまっていました。
この年代のシェリー樽といえば、シェリー払い出し後は硫黄での殺菌消毒がポピュラーな時代です。
しかしリフィルでこれだけシェリー感が残っていて、硫黄香が無いこのボトル・・・いったいどういう樽の処理をしたのか、すごく不思議に思います。
例えば・・・40年代後期くらいに流通した、こってりアメリカンオークシェリー樽に10年程度モルトを詰める。(グラントのハウススタイルですので、5年間熟成だったのかもしれません。)
短期熟成で原酒を払い出し、適度なシェリー感を残した樽に再びグラントをつめなおすことで、シェリー感のピークカットを行い、硫黄感も前の原酒に吸わせた・・・
つまり最初から2番手に詰めるモルトを考えて、計画的に作ったリフィルシェリー樽なのではないかと感じています。
いずれにせよ、また飲むことができたことに感謝です。
さぁ次の更新は、タケモトさん公開の音声に沿って・・・ボウモア・ブーケット1966です!
~~87Malts Night!! 音声ファイル公開~~~
Part1,マッカラン1966からGMグラント1956の途中まで
Part2,GMグラント1956からDTボウモア1966、そしてSRボウモア1966/84の途中まで
~~87Malts Night!!&BARヒース・テイスティング会現地レポは以下より。~~
【完】87Malts Night!! くりりんSide(7)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(6)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(5)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(4)
【速】87Malts Night!! くりりんSide(3) ←この辺です。
【前】87Malts Night!! くりりんSide(2)
【旅】87Malts Night!! くりりんSide(1)
#グレングラント