MENU

PDボウモア1993に関する考察

THE PERFECT DRAM
BOWMORE

EX-BOURBON HOGSHEAD
DISTILLED: 1993
BOTTLED: 2010

AGED 16YEARS
70CLe 59.9%VOL
“a phenolic fruit & flower basket”

本ボトルのテイスティングノートはこちら

そろそろ落ち着きを見せ始めているなと思ったので、書いてしまいます。
第2弾リリースがあるようですので、また再燃してしまうかもしれないですがw

このブログでもテイスティングノートを書かせていただいた、パーフェクトドラムのボウモア1993・第一弾。
その前から1993は当たり年という話がささやかれていましたが、キャンベルタウンロッホさんの10周年記念で一気に火がついた感のある同年代。
このパーフェクトドラムのボウモアも一部で大変な反響があり、ブログUPにもドキドキしてしまうほどでした。

このブログをご覧になっている一部の方々は、事情を把握されているので説明不要かと思いますが・・・このボウモア、一時我が家にありました。
(現在はありません。既に空き瓶となって、某自宅に空き瓶が一杯あるお方のところに貰われていきました。)

このボトル、私一人で飲むのは大変もったいない。
これはぜひいろんな方に飲んでもらわねば・・・ということで、ボトル片手に行き着けのBARをめぐり、
さらに上記“空き瓶のお方”が主催されている某酒池肉林の宴にも持参して、
私が手にしてから実に約40人のモルト好きな方々に飲んでいただくことが出来ました。

で、私もただ飲んでもらうために持参したのではなく、あることを試したくて持って回っていました。
「そう、これは実験だったんだよ!」
「な、なんだってー!!」(MMR風)

実験なんていうと聞こえは悪いですが、このボトル、ほとんどの方にブラインドでお出ししました。


「キバヤ〇先生にはわからなかったようです。」

というのも、93ボウモア=60年代と共通するフレーバー、という事前情報が、このボトルに限っては強すぎるような印象を受けていたからです。
ならばブラインドで出せばどうなるか・・・、答えはこうなりました。

(回答の一例)
・カリラ
・ラフロイグ
・ブナハーブンのピーテッド
・ブルイックラディ
・ブルイックラディで長熟

もちろんボウモア、さらに掘り下げてボウモア1993と答えた方もいらっしゃいましたが、“ボウモア”であると回答された方は意外と少なかったです。

その中で私的に印象的だったのが、“ブルイックラディ”そして“長熟”という答え。
このボウモアはピート薫香の中に加水で生まれるフルーツ感が、ちょっと前のブルイックラディに共通するところでもあり、
16年以上の熟成感を感じるのも、自分の印象とすごく合致していたからです。


<参考:ブルイックラディ15年トールボトル>

また、キルホーマンは居るわけないですがw、アードベックと答えられた方が居なかったのもすごく印象的でした。
ピートスモークが強いボトルですが、アードベックのそれとは違うベクトルのものです。
もっとアイラを中心としてバラバラの回答が出るかなと思っていたので、少々アテが外れてしまいました^^;。

以上で考察は終了です。
実験レポートでは、考察の後は結論と来るのが基本ですが、ここではあえて結論は述べません。
しいて結論に近いことを書かせていただくとすれば、話題が先行するボトルほど、
目をつぶる気持ちで購入を考え、そして同様の気持ちで飲んでいただくのが、
そのボトルの本質と自分の気持ちが一番良くわかるのではないかなと・・・いうところです。
(なお、この考え方は、固有銘柄に対する愛着には当てはまりません。)

あぁ、なんかすごく偉そうなまとめになってしまいました。不快を感じられましたら、申し訳ございません。

最後に、ご支援いただいたことについて、謝辞を申し上げます。

<追記>
Whisky Cat様地方BAR探索者様で、本ボトルに関するイベントを行われているようです!気になるという方はぜひ!!

(勝手にご紹介させていただきました、ご不便ありましたらご一報ください。)

#ボウモア

この記事を書いた人