(参考として、以前BARNSで撮影したフィディック44年の写真を添付。左側のボトルです)
キングズバリー
グレンフィディック 44年
1964-2009
700ml 55.0度
Cask:シェリーホグスヘッド
価格:30000~40000円
オススメ度:☆☆☆☆☆☆☆
香り:トップノートは甘く濃厚な香り。
まるでバーボン、木樽のニュアンスが相当支配的。
ダークフルーツや煮込んだリンゴを添えたバニラアイス、プルーン、レーズン、ベリー・・・、
甘酸っぱく、芳醇で奥に少量のアルコールもある。
加水で酸味のアタックが強くなる。
味:滑らかな口当たり、少量の蜂蜜、メイプルシロップのような甘さから一変し、
ビター、しっかりタンニン、口奥にウッディな渋み、舌上スパイス。
余韻はチョコレートやオレンジの皮、ウッディなシェリー感が舌の上に残り長く続くが、口全体の渋みと合わさってドライな印象。
芳醇なシェリー系フレーバーが鼻に抜ける。そして時間差でじわじわとパヒュームが出てくる。
コメント:個人的な話ですが感謝の一杯。心で飲みます。
2009年末にキングズバリーからリリースされ、話題となった長熟シェリー系グレンフィディック44年の55.0度カスクのほう。
事前情報どおり58.1度のカスクに比べてパヒュームを感じるものの、B蒸留所の80年代ほどではない。
しかし、それまでのフレーバーを上塗りするイメージで出てくるため、気になる人はハードルが高いかも。
さて、なんでこんな形でフィディックを自宅飲みしているかというと・・・
先日のブログ記事にて、58.1度のほうは飲んだけど、55度のほうは飲んだことないんだよね
なんて書いたら、某SNSでの知人様が
「持ってるんであげますよ。」
と、わざわざ宅配便まで手配して送ってきてくれました!
しかもオマケ(60年代シェリー系と思しきモルト)付きです。
感激です、Hさん、本当にありがとうございます!!
現金ですがSNSの時から通して、ブログ関連で間違いなく一番うれしい出来事です。
そんなエピソードがあったこのモルト、一滴も無駄にせず味わうのは当然ですが、
58.1度のほうにも書きましたが、この手のシェリー系は固有の蒸留所を飲むというよりは、熟成の時を飲むロマンを味わうモノですね。
フィディックはそもそも酒質が軽めなので、ここまでがっつりシェリーとあわせたらフィディックであることなんかわかりませんw
深く、ただじっくりと・・・44年間の時間を味わう、締めの一杯に。
#グレンフィディック