MENU

オーシャン・ドライジン。

オーシャンの話を書き綴りながら、飲んだ酒の話。

あるバーでいただいた、珍しい三楽オーシャン時代の「オーシャン・ドライジン」
味甘く円やかで、香り芳醇、いつまでも鼻腔に豊かな強い香味が残る素晴らしいジンである。
これを使ったジントニックも美味い。
昭和の時代、三楽オーシャンが世界でトップクラスのジンを作っていたことに驚いた。



肩ラベルに「ねずの実(Juniper berry)」のイラスト。
アルコール= 37%(74プルーフ)。
容量= 720ml。



前面は平ら、後面は半円形の独特な形をしており、掌に馴染んで握りやすい。



英国タイプのドライジンの一般的な製法は、連続蒸溜機で作ったグレーンスピリットに、ねずの実とハーブ類を加えて単式蒸溜器で蒸溜する。

「オーシャン・ドライジン」が、仮に上記の製法で作られていたとしたら?
ラベルには、
DISTILLERY,TOKYO.
とあるが、三楽オーシャン成立から東京工場閉鎖まで(1962~1966年)に製造された(40年以上前の)製品とは、ちょっと考え難い気がする。
東京工場の移転先の藤沢工場製か?
工場内には、(ブランデーと兼用の)再溜用の小規模な単式蒸溜器を備えていたのか?
もし三楽オーシャン後期の製品なら、川崎工場コフィ式連続蒸溜機製のグレーンスピリットを使ったか?

いろいろと想像が尽きないジンである。

#オーシャン

この記事を書いた人

前の記事
次の記事