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ニッカウヰスキー34年。

オーシャンの話を書き綴りながら、飲んだ酒の話。

ニッカウヰスキー34年(1998)
私の2009年ベストのうちの1本!
ボトルを見かけたことはあっても(稀に未開封、大概は空瓶!=笑)、飲むのは初めてだった。
ご提供いただいた方に感謝である!



蛇足だが、一応能書きを・・・。
「ニッカウヰスキー34年」は、1998年と1999年に各1,000本限定で発売された、当時の「国産最長熟成ウイスキー」。
これを受け継いだのが、2000年に発売された「竹鶴」シリーズの最長熟成「35年」である。

34年という中途半端な年数は、グレーンのカフェ式連続蒸溜機の稼動した年が1964年の所為。
モルトは、当然34年よりもっと長熟な余市モルトのはず。
余談だが、宮城峡モルトが初めて長熟ウイスキーに使われたのは、70周年記念「ザ・ニッカウヰスキー・ピュアモルト35年」(2004年)・・・うろ覚えだけれど。

「34年」は、マスターブレンダーが就任されて2年目にお作りになったウイスキー。
使われた原酒は、マスターブレンダーが入社される以前に先達が仕込んで、長い長い熟成の刻を重ねたもの。
そのマスターブレンダーがリタイヤされた年に、エンジェルに導かれて(酒好きのエンジェルは、熟成庫でウイスキーを盗み飲みしているだけではありません!=笑)、11年前の「34年」を味わせていただく稀有な幸運に巡り合えた。
月並みだが、ウイスキーづくりの悠久の刻の流れを感じて、感慨深い!

よく蒸溜所の方々が、
「私が退職したあとの後輩(とお客様)のために、いま仕込んでいます」
とおっしゃられるが、その言葉を実感した1本である。

#ニッカウヰスキー

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