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素晴らしい日本のバー文化!

ウイスキーマガジン日本版の最新号



お読みになった方も多いと思うが、創刊10周年の記念号で、
・ベストテンの蒸溜所
・10年間の名文の数々
・10年を振り返る

など、数字の 10 にこだわった特集を組んでいる。

「歴史に名を残す人々(The history makers)」と題して、今日の世界的なウイスキー産業を形成した10人の偉人たちを選出。
アルフレッド・バーナード、イニアス・コフィー、アンドリュー・アッシャー、マイケル・ジャクソンなどと並んで、竹鶴政孝翁(山崎蒸溜所余市蒸溜所)が選ばれており、日本人として心から嬉しいし、たいへん誇りに思う。

さて巻頭の「From the Editor」にデイヴ・ブルーム編集長が、日本のバーについて次のように書いている。

(以下、青字は抜粋)
私たちはなんとなくバーの梯子をしていて、バーテンダーが互いに相手のバーを推選してくれたので、最初の予定ルートから外れていった。これは、どの客もできる限り長く留めておこうとするのが通例の英国ではほとんどあり得ない。

同じ街の同業者(ライバル店)を薦めるのは、日本でも確かにバーくらいだ。
相手のバーテンダーの個性を認めて、互いに敬意を払っていることの現われだと思う。

大阪では、それぞれのバーがオーナーの個性の表現であることがわかった。
バーテンダーが、10人そこらしか入らないバーの経営をひとりかふたりでやっていけるなんて、英国では珍しいことである。さらに、オーナー、あるいは、バーテンダーが自分の個性にあわせてバーの環境をつくる能力をもっているということも珍しい。英国ではバーテンダーは従業員であり、彼らのボスがチェーンをつくって流行を取り入れることを目指している。

英国のバーにないもので、日本の最高のバーが大いに楽しんでいるものは、連帯感である。日本のバーはかつて英国にあったパブのやり方で店を切り盛りしており、客は自分たちの気分と飲みたいものに一番合うものを選ぶ。時には腰をかけて、カウンターに肘をのせる、一晩中でも。

店と客、客と客を結ぶ連帯感は、江戸時代から脈々と続く「居酒屋文化=近隣住民の気軽な社交場」から来ているのだろうか。
デイヴさんには、日本のバー文化の素晴らしさを再確認させてもらった。

#BAR

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