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雪国。

食の雑誌「danchu」。
最後の頁の連載「バーテンダーは謳う」を、毎号楽しみにしている。



新年号には、いつもの連載のほかに「庄内伝説編」が載っていた。

題して、
祝50周年。日本生まれの世界のスタンダード・カクテル 「雪国」をつくった男。



東京タワーが建った同じころに、雪国を創作されたのは、山形県酒田市でバーを営られている井山計一さんという方で、今も元気で仕事されている現役バーテンダーだそうだ。

誕生の地=山形・酒田には、正直、虚を衝かれた。
この記事を読むまでは不明にも、大正時代に港町・横浜か、外国航路の客船で作られたカクテルと勝手に思い込んでいた。
チェリーブロッサムバンブー、ヨコハマ、ミリオンダラーなど、日本生まれのカクテルのほとんどがそうだという先入観からだ。

dunchuは書く。
現役のバーテンダーのなかにさえ、この生みの親が、いまなお健在と知って絶句する人がいる。
生みの親の井山計一さんは、雪国をつくった当時と同じく、生まれ故郷の山形県酒田市に暮らしている。82歳になったいまも、日々、自転車で飛び回るほど、元気である。

雪国は、主材料のウオッカと、ライムコーディアル、それにホワイトキュラソーをシェイクしてつくる。
井山氏曰く、
「どこにでもある品ばかり。このどれかがなかったら、モノのない昭和30年代と言えどもバーとは呼べなかったはずなんです。これぐらいは、居酒屋の棚にも揃っていたと思いますよ」
さらに、
「いまのオリジナル・カクテルは、新しい酒を盛んに使い、複雑にし過ぎて、伝えていきようがないほどむずかしいんですね。つくった人の店でしか飲めないのでは、普及もしていかないわけです」

心のなかで喝采を送った。
是非、近いうちに創作甘味茶房(?)「ケルン」を訪ねてみたい。

#Whisk(e)y, Beer以外の銘酒

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