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やってみなはれ・みとくんなはれ サントリーの70年。

ニッカ本のことを書いたので、サントリー本のことを書かないのは、片手落ちになるだろう。(笑)



やってみなはれ・みとくんなはれ サントリーの70年(サントリー編、1969年、非売品)

創業者・鳥井信治郎翁が逝去されたのが昭和37(1962)年、(翁の死を待ち構えていたように)社名を壽屋からサントリーと変えたのが、その翌年。
サントリー社史と謳っているが、まさに鳥井信治郎翁と壽屋についての正史だ。

山口瞳は書く。
壽屋の社史を書くということは、とくに戦前のそれを書くことは、鳥井信治郎の伝記を書くというのと等しいのである。

鳥井信治郎翁についていろいろな本が出ているが、この社史がネタ本である。



全二冊、A4版、500頁の豪華本。
Ⅰは、直木賞作家・山口瞳(戦前編)と芥川作家・開高健(戦後編)による「鳥井信治郎伝」。
Ⅱは資料編。貴重な写真や年表が満載で、日本のウイスキー史を知る上で大変に興味深い。



Ⅰの鳥井信治郎伝は、新潮文庫から「やってみなはれ みとくんなはれ」という題名で出版されている。
また山口瞳の「戦前編」は、以前、集英社文庫から「青雲の志について」という題名で出版(現在は絶版)されていた。



ダルマを挟んで、山口瞳と開高健。

イラストは、柳原良平。
アンクルトリスを描いた人である。
アンクルトリスといっても、若い方はご存じないと思うが・・・。(笑)

話は逸れるが、デジタルおまけの壁紙にはMac OS 9以前のバージョンも用意されている。
サントリーは、偉い!

#サントリー

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