港町・旧国際都市、小樽。
四季折々魅惑的な街だが、雪の降る静かなこの時期が好きだ。
地元の人たちには迷惑な厄介ものの雪も、旅行者には感傷さそう浪漫を演出してくれる。
小樽に来ると、あえて途中下車しても寄るのが、ニッカバー・リタ。
店名の由来は、ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝氏のリタ夫人。
余市蒸溜所限定販売の貯蔵年数の異なるシングルカスクや、タイプの異なるキーモルトなどの原酒ウイスキーを始めとして、ほとんどの銘柄のニッカ・ウイスキーを置いている、全国のニッカファンにはよく知られたバーだ。
余市蒸溜所の関係者はもちろん、ニッカウヰスキーやアサヒビールの関係者もよく訪れるとは、店長の談。
夕方4時に開店なので、早い時間にニッカバー・リタで飲んで、JR快速エアポート号で小樽駅から直通で新千歳空港まで行って、その日のうちに東京へ帰り着くのもいい。
今回は小樽泊まりで遅くまで飲めたので、前々から一度行きたかったバーに伺うことにした。
歓楽街・花園町のど真ん中に、ゆったりと佇む老舗、BAR HATTAである。
余市限定の原酒カスクをいただきながら、オーナーバーテンダー八田氏とウイスキー談義に盛り上がって、八田氏がバックバーから取り出した1本。
昨年11月に行われたスコッチ文化研究所・余市蒸溜所見学ツアー(残念ながら未参加)の記念ボトル、「スコ文研オリジナル余市1990」。
土屋代表と佐藤マスターブレンダーの意見が一致した一樽だそうで、来店された両氏のサイン入りである。
そんな貴重なボトルの、最後の1杯をいただく。
店内にニッカバー・リタのショップ・カードが置いてあったので、八田氏に尋ねると、
「余市に近い小樽に本格的なニッカバーを作る計画を進めていたリタのオーナーに乞われて、バーの立上げから協力し、開店当初はリタに出勤して店を開けてから、BAR HATTAに出ていました」
とのこと。
さらにBAR HATTA の若手バーテンダーM氏と私がよく行く沖縄のバーのバーテンダーS氏が既知の仲ということが分かって、雪の小樽から来月には桜が開花する南国・沖縄(なんと温度差25度!)へ電話して盛り上がって・・・、ずいぶんと長居してしまった。
是非行ってみたいバーがあと2、3軒あったのだが、肝臓のアルコールメーターが120%を指していたので、断念!(笑)
ホテルのバー、北クラブで運河の夜景を楽しみながら、〆のカクテルを1杯。
グッドナイト!
#BAR