テイスティング用のお酒が出てきました。その前に喉を潤す、ということで山崎と白州のハイボールも出てきます。こだわりの13回転半シェイクしたハイボール。なぜ13回転半?回転させる時に、ちゃんと数えてるの?等々、ハイボールを運んできたアシスタントの女性に対しても容赦なく質問が飛び交います。
テイスティングを行うお酒は、次の6種類。
・バルヴェニー15年
・マッカラン12年
・ボウモア12年
・ウッドフォードリザーブ
・カナディアンクラブ
・バランタイン17年
テイスティングの前にまずはセミナー。ウイスキーの製造工程に関して説明を受けてから、具体的な表現に関するレクチャーに入っていきます。まずはフレーバーの種類の紹介があり、次にワインを参考にした、テイスティングで抑えないといけない項目、例えば、銘柄の情報、概観、香り、味の説明、ウイスキーの場合であれば、SmokyかDelicateか、あるいはRichかLightか、を分布図にしてみたり、といった内容が続きます。
その上で、香味表現を伝える上でのポイント(ここでは素人が素人に伝えるには、という点に比重をおいたポイントです)は、
『イメージしやすく惹きつけられる表現であること』
『シンプルな言葉で伝えること』
(専門用語を使わない、馴染み深くイメージできる表現を使う)
『香味の輪郭と特徴的な香味を短く(3ワード程度で)表現すること』
『より具体的に表現すること』
(× 柑橘系の香り ○ ミカン、レモン、グレープフルーツ)
『雰囲気をより具体的に表現すること』
(ヘビー、ライト、クリーン等全体的な特徴と、香味の印象と)
そして最後に、
『それぞれのお酒の距離感を把握しておくこと』
これは、例えば今回であれば、シングルモルトがありブレンドがあり、そのシングルモルトの中での味の近さ、遠さ、といった距離感のことです。
なるほどーと思ったり、うんうんうなったりしながら、テイスティングに入ります。
バルヴェニー リンゴや蜂蜜のような甘い香り、クリアでやわらかい印象
マッカラン キャラメルやドライミックスフルーツのような香り、どっしりとしてゴージャスな印象
ボウモア 海辺の湿った場所で嗅ぐ煙や潮の香り、甘くてマイルドな味わい
等、それぞれが感じた味わいや表現を発表して、喧々囂々しながら、まとめていきます。
例えば、マッカランだったら、今まではカスクが強いなあ、とかタンニンの味が、なんて言い方をしていて、それを分かりやすい表現、甘いゴム?、具体的な表現になったけど全く惹きつけられない表現だなあ、とか思いながら、他の人の意見で、あ、なるほどそんな表現あるんだ、と感心したり、え、そんな香り拾えるの?と驚いたり、とってもためになる、面白いイベントでした。
試飲会場に場所を移して、早速実践編。
いや、4人で何杯グラス並べているんだ、という話もありますが。ほとんど私の分、という話もありますが。もうここまで来ると、ただの酔っ払うためのお酒と化してしまいます。それでも、ラフロイグは特別な味です。香りや味じゃなくて心でも味わっているのだろうと思います。
すっかりできあがった状態で気持ちよく帰途につきました。サントリーの浦崎さん、kwc_plannerさん、楽しい企画をありがとうございました!次の機会も楽しみにしています。
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