THE BOW BAR(ザ・ボウバー)さん
ドメーヌ・ド・ジョアンダ 1886 グラン・バ・アルマニャック 42% 700ml
香り:厳かで繊細、爽やかな白ブドウ。
味 :ゆっくりと沸きあがってくる、気品のあるぶどう。熟成した果実感。
余韻:長く続くぶどうの余韻。
感想:19世紀(1800年代)蒸留のアルマニャック(ブランデー)。
通常、湧きあがると書くところを「沸く」と書いたのは誤字ではなく、
どんどん溢れ出す、というより、じわーーーーーっっっと
低温で湯煎しているような香りと味わいの開き方を表したものです。
どれくらいから、とはっきりは線引きはできませんが、
本当に古いお酒は、この「じわーーーーーっっっとした感じ」
が出てくるように思います。感覚的なもので恐縮ですが、
古酒特有であるように感じます。
グラスに注いですぐは香りもほとんど感じ取れませんが、
このゆっくりとお酒が開いてゆく様は、厳か(おごそか)な印象です。
単に「古酒は最初閉じている、開くのに時間がかかる」と言ったら
それまでかもしれませんが、ボトルからグラスに注いで
ゆっくりと開いていくのを眺めながら飲むのは、
オールドならではの、楽しみと言えるかも知れません。
ぜひ、ゆっくりと流れる”時間”と共に、お酒を味わって頂きたいと思います。