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BENRIACHを愉しむ 第2回目の後 -北新地-

ほろ酔いでいい気分になった私は、芦屋MAIN BARを後に、
列車の揺れに身を任せて、BARで飲んだ酒などを回想しつつ大阪へ向かった。

大阪で列車を降りた時に、ふと思い出した。
そういえば、前に雑誌で見かけたアフリカンチークとも呼ばれる
分厚い耳付き無垢板のカウンターを見たいと思っていたBARが北新地だったよなぁ。
まだ時間も早いし、新地からなら帰りは電車は一本やし、行ってみるか。

確かこの辺、おっ、あったあった。

店内に入ると、雑誌の写真で見たままの木をふんだんに使用したいい雰囲気。
そして目の前にながく横たわるカウンター。
これが、あのカウンターかぁ。
想像していたよりも赤味が強い色やけど、やっぱり実物は迫力あるなぁ。
手触りもイイカンジ。

カウンターに座って、まもなくすると団体さんが来店。
キープボトルを水割りで出してあげてというボス。
出てきたボトルはフィディックの30年。
グラスを並べて、氷を入れ、モルトと水が注がれていく。
フィディック30年が気前良く水割りにされて出て行く。
空になったフィディックのボトルは下げられ、次のバラン30年にキープの札が掛けられる。
北新地ってスゴイとこやと、たじろぐ呑んだくれの私。
団体さんは2、30分ほどすると、次の店へ向かうボスの合図とともに、
水割りを一気飲みしていく若手の人たち。
呆気にとられる呑んだくれの私。
知っているBARの空間とは、まったく違う空間に迷い込んだみたいだ。

団体さんが帰られて静かになったところで、
たいへんいい感じの無垢板のカウンターで気分良くモルトを愉しみ、
やがて撤収の時間が迫ってきたので、またゆっくり来ようと店を出た。

#酒

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