最近よく流れているMONKEY MAJIKの「アイシテル」という曲に、ほのぼのとした気分にさせられています。
そう言えばこのバンドは私が子供の頃に好んで聴いていたゴダイゴを尊敬するあまり、ゴダイゴの曲名にあやかってMONKEY MAJIKと名付けたという事なので、私が彼らの曲を好きになるのは必然なのかも知れません。
良いものは時代を越えて受け継がれると言う事でしょうか。。
モルトの中でも受け継いで行って欲しい味は数多く有りますが、閉鎖蒸留所では私は何と言ってもセットマグデランです!
この1983年に閉鎖した上品な麦芽の甘さを持つドライで若草のような香りのモルトに魅せられて以来、同様のモルトを探す旅をしておりますが、現存の蒸留所ではまだ発見出来ておりません。
今回購入したのは、ウィスク・イーさんオリジナルのインプレッシブカスク、「セントマグデラン1982」の25年物です。
閉鎖されるまでブレンド用のみに使用されていた為にオフィシャルボトルが発売されておらず、非常に稀少なモルトでも有ります。
このボトルはウィスク・イーさんの言葉をお借りすると:
マンゴーフレーバー全開!! 香りはハイプルーフらしく若干スパイシーで、クリーミー、フルーツ、ダージリンティーを感じます。そして口に含むと南国フルーツとピーチの味わいが口いっぱいに広がります。フィニッシュはパワフルで長く続きます。
仰る通りの素晴らしい仕上がりで、更にはイチゴジャムの様な甘みの中に梅干しの様な塩っぽいフレーバーも感じられる熟成感。
味わいは文字通りドライでスパイシー。時間が経つと穏やかな甘味が姿を覗かせます。
カスクストレングスなので少量の水を加えてみると、香りが開きまろやかで温かな甘味が引き出され、残り香はクリームシチューの様なホッとするミルキーな香りです。
早速召し上がられたお客様も、加水した方が香りが開いて美味だと仰っていました!
蒸留所は外観をそのままに高級アパートメントに改造されたとの事で、このモルトブームの折でも2度と復活する事は有りません。
蒸留所名の由来である「セントマグデラン」とはリンリスゴーの街に在る古い十字架の事で、マグデラン聖人にちなんで付けられたとの事。
マグデラン聖人とは何者なのか。。
詳しい事は判りませんが、もしマグダラ(MAGDALENE)のマリアと何らかの関係があるとすれば、リンリスゴー城で生まれたメアリー・スチュアート女王との悲劇的な共通点から連想して名付けられたのかも?などと歴史的にもとても興味深いネーミングです。
ストックが尽きない事を祈りつつ、大切に飲みたい聖なるモルトです!
【これからのおすすめモルト】
23(火) リンクウッド(Linkwood)16年
キングスバリー社 バルベスピノ・カスク46% 800円/30ml
24(水) ブレア アソール(Blair Athol)12年
UD社 花と動物シリーズ 43% 1000円/30ml
25(木) ヘイゼルバーン(Hazelburn=Springbank)8年 46% 1000円/30ml
26(金) ラフロイグ(Laphroaig)クォーターカスク 48% 1100円/30ml
27(土) オスロスク(Auchroisk) シングルトン 10年 43% 1800円/30ml
29(月) スプリングバンク 17年 ファウンダーズ・リザーブ 46% 1000円/30ml
【6/23(火)のハッピー アワー(17:00~19:00)モルト】
* グレンファークラス 10年
* タリバーディン 10年
* リトルミル 12年
* ブナハーブン 12年
* トバモリー 10年 各500円/30ml
【今週のトライアル セット】
* リンクウッド 11年 1995-2007 ダンベガン ポートフィニッシュ 50%
* リンクウッド 12年 UD社 花と動物シリーズ 43%
* リンクウッド 16年 キングスバリー社 バルベスピノ・カスク46%
2000円/各20ml
【6/27(土)『第8回 ピトロッホリーの会』詳細】
http://cancepitlochry.usukeba.com/e46928.html
今回のお申し込みは締め切りました。
【7/11(土)『第2回 ウィスキーの会』詳細】
http://cancepitlochry.usukeba.com/e47497.html