PORT CHARLOTTE

本日、最初の一杯にボウモア12年を頼まれた女性のお客様に、2杯目はお任せという事で『ポート シャーロット』をお勧めしたところ、「美味しい！」と、とても気に入って頂きました。
ご存知、元ボウモアのジム・マッキュワン氏が再稼動させたブルイックラディ蒸留所のヘビーピーテッド・モルトです。
『ブルイックラディ』の柔らかな味わいとは異なり、しっかりアイラ・モルトの性格を備えた一品に仕上がっています。とは言えそこは同じ蒸留所で製造されたモルト。スモーキーさの中にもフルーティーな香りと優しい甘味を併せ持った不思議な味わいです。
6年熟成ですが、まろやかで絶妙のバランスを保っていると思います。

面白いのはボトルケースの缶で、蒸留所で働くスタッフがデザインされています。 デザインは6種類あり、写真はその内の一つです。缶の中には蒸留所のスタッフの集合写真が載った説明書が入っており、その表情に思わず微笑んでしまいました。

因みに、ポート シャーロットとはブルイックラディの西にある小さな入り江で、ポート シャーロットという名の蒸留所が過去に実在していたそうです。
現在、前述のジム・マッキュワン氏が同地に新たに蒸留所を建設しており、そのポットスチルにバランタインのストラスクライド蒸留所内に在った、インヴァリーブン蒸留所の蒸留器を移設したそうです。まさか、かの幻のローモンドスチルも使用される？？いやが上にも期待は高まりますが。。

そう言えば、8年前にブルイックラディ蒸留所を訪れた時に、確か岡山の醸造所の跡取りだと言う青年が修行していた事を思い出しました。 彼は今どうしているかなぁ～！