第3弾となるスプリングバンクのヴィンテージ シリーズです。今回はヴィンテージ2001で、世界で6,000本のみの限定リリースです。 このシリーズは、年1回、ひとつのヴィンテージにスポットを当て、その中で極めて優れた樽をチョイスし、カスクストレングスでリリースする限定品です。 このスプリングバンクを飲むと熟成年数と熟成感は関係ないことが改めて痛感させられます。 フィニッシュもとても長いです。(ちょっとしつこい気もする) もう少し時間が経ってアルコール感が無くなると、この『モルトの香水』はどう化けるか期待してしまいます。
SPRINGBANK VINTAGE 2001 SINGLE MALT 55.3%
スプリングバンク蒸留所 SPRINGBANK
スプリングバンク蒸留所はスコットランドの西、大西洋に向かって突き出たキンタイア半島の先端に位置し、グレンスコシア蒸留所、グレンガイル蒸留所と共に三つしか残っていないキャンベルタウンモルトのひとつです。
キャンベルタウンがウィスキーの街として栄えたのは、100年以上も前のことです。最盛期には30以上もの蒸溜所がひしめき合い、世界的なウィスキーの中心地でありました。今日ではわずかに3つの蒸溜所しか残っておりません。
1828年にレイド家により創業されましたが、1837年にミッシェル家が買収。以来同家がスコットランドでは珍しい独立資本で運営しています。
また、創業以来スプリングバンクが一貫して守り続けてきたこだわりの製法があります。全ての麦芽は100%自家製麦(フロアモルティング)を行い、初溜釜は石炭での直焚き、2回半の蒸留と最良の樽使用での熟成。瓶詰めの際は冷却ろ過を施さず、殆んどのアルコール度数を46%としています。(100プルーフ(57%)10年ものが有り)
奥深く、ブリニー(塩味)な味わいが独特の風味をつくり、その芳醇な香りは『モルトの香水』とも呼ばれています。
なお自社でボトリング(瓶詰め)施設を持ち、ボトリングをしているのは、今ではスペイサイドのグレンフィディック蒸留所とこのスプリングバンク蒸留所の二つとなってしまいました。
#酒