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G&M グレンリヴェット

ゴードン&マクファイル社(以降 G&M)は独立瓶詰業者(ボトラーズ)として、今日の欧米や日本でのシングルモルトウイスキー人気を支えてきました。 15年~20年前は大分でもボトラーズといえばG&M社のボトルを一番多く見かけていました。(あとはシグナトリーくらいしか思い出せない・・・)

そのG&M社のほぼ創業直後(創業は1895年)からリリースされ、約100年に渡ってオンリストされていたグレンリヴェット15年・アルコール度数57%が生産終了になりました。(ニュースとしては遅い情報ですが・・・)

グレンリヴェットといえばジョージ・スミスにより、1824年に合法的蒸留業者の政府公認許可第一号として創業をはじめた蒸留所ですが、このG&M社のグレンリヴェットのラベルにはオリジナル製作者である“ジョージ&J.G.スミス”の名前が大きく表示され、このウイスキーの伝統とオリジナル性を強調しています。

昔は今でいうカスクストレングス(樽出し原酒)に近いアルコール度数のウイスキーは珍しく、G&M社のグレンリヴェット15年・57%やオフィシャルボトルのグレンファークラス105・60%は旨さとともにそのパワフルなアルコール度数は強烈な印象でした。

以前はアルコール度数が「PROOF」という単位で表記されていましたが、当時のカスクストレングスに一番近いアルコール度数が100PROOF(約57%)であったという理由により57%のアルコール度数で商品化されたようです。
(プルーフ(PROOF)はイギリスの場合は1 PROOF = 0.571%となるので100 PROOF は 約57%となります。またアメリカの場合は1 PROOF = 0.5%ですので100PROOFは50%になります。)
最近ではPROOF、%の両方の表記があるボトルも多くみられます。

しかし時代が変わり、日本だけでなく世界各国で樽出し原酒のままのアルコール度数、無濾過、無添加のシングルモルトウイスキーが人気となり、残念ながら終売となってしまいました。

私にとって、このライオンマークのグレンリヴェットは往年のアイドル的な存在です。この他にもG&M社のグレンリヴェットはバックバーにありますが、15年・57%の終売は残念でなりません。 ボトルに残った酒をしっかりと味わってあげたいと思います。
そしてこれに代わるスーパーボトルの登場を期待して待つばかりです。

GORDON&MACPHAIL  GEORGE&J.G.SMITH‘S
GLENLIVET WHISKY 15y 57%

#酒

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