常連マントマンが、あるワインバーに行ったところ、貸切の札がついていたので諦めたそうです
後日そのBarに行くと、なんでもドニモルテの作り手さんたちでパーティをしていたらしく、つくづくニアミスな彼にチョコレートをあげた若造です
さてさて、WPへの道の時間です
しんどいす。がむばります
蒸留器の形状と酒質について軽く
ストレート型(プレーン)
形状:ボディとネックが直線、または滑らかに結ばれている
酒質:力強く重厚
オニオン型
形状:ボディがたまねぎのような丸みを帯びている
酒質:力強く重厚
ランタン型
形状:胴体とネックにくびれがある。ランプ(ランタン)のようなシェイプが特徴
酒質:軽くすっきりとした
バルジ型(ボール)
形状:ボディとネックの間に風船のようなふくらみがある
酒質;軽くすっきりとした
などなどが主な形状ですが、ローモンド型やT字シェイプを持つ釜もあります
加熱方法
伝統的な直火焚き(ファークラスやマッカランなどごく一部)と間接加熱があります
直火焚きは1000℃ほどの高温で加熱するので、熱反応が起き、香ばしいトースティなフレーバー、複雑な香味が生まれます
現在主流の間接加熱では、130℃くらいの低温で加熱するため、熱反応は少なく、軽いフレーバーになります
ポットスチルは全て銅で出来ています
加工しやすく、熱伝導が高い、銅を触媒に香気成分が生成され、不快なフレーバーも除去してくれます。これは出ますね
ラインアームを通ってきた蒸気を液化するのはコンデンサーです
これも銅で出来てます。空冷→水冷→ワームタブ→シェル&チューブと発展してきました
ワームタブは重厚な酒質、シェル&チューブは軽快な酒質になります
初留の役割は、発酵終了モロミのアルコール分を7%→22%くらいに凝縮し、香味成分の濃縮してアルコールを回収します
銅を介した新たなフレーバーも、分離、回収します
オフフレーバーは除去し、蒸留廃液として取り除かれます
初留では、モロミの中に酵母や沢山の内容が含まれているので、泡沫相(あわ立ち状態)が存在し、複雑な反応をします
蒸留アルコール度数ははじめは50%くらい、4時間~8時間かけて1%になったときに終了。平均約20数%のローワインを回収します
蒸留廃液のアルコール度数は0.1%未満です
再留ではアルコールと香味成分の濃縮、香味の選択分離によるフレーバーのバランスを向上させます
前留、本留、後留にミドルカットし、本留のみ樽詰め工程に回します
再留開始時でのアルコールは70数%ほどで、5~8時間かけて、1%になるまで繰り返されます
復習
Q① アルコール度を45.7%に調節して、混濁有無を判断する試験をなんというか
Q② 直火焚きをする際に必要なラメジャーは、どんな役割
Q③ スキャパの初留釜はどんな形か
Q④ 精留器をなんというか。また、それがあると、どんな酒質になるか
Q⑤ ラガヴーリンの意味は
答えは追記
A① デミスティングテスト
A② 焦げ付き防止
A③ ローモンド型(ネックが円筒状で、精留の為の棚板が設けられている)
A④ ピュアリファイアー
軽い酒質
A⑤ 水車小屋のある湿地
#WPへの道