MENU

ウイスキーに携わる人々(11)

             

(スコットランド・スペイサイド地区)ウイスキーに関わって来た人々の話です。スコッチウイスキーへの情熱が伝わってきます。スコッチウイスキーが最高との思いが、伝わってきます。

樽の保存期間は最終的にどのような蒸留酒を作りたいのかということで決定されます。一
番短いものは10年ぐらいなので今我々が入れている樽は少なくても10年ぐらい倉庫に
残ります。その後は場合によって変わります。15年のものもあるし、17年のものもあ
るし、色んなものがあります。
保存されている間、木や蒸留酒など、樽の中に入っている全てのものが混ざることで、そ
の特殊の色や香りや風味が生まれます。ムードと蒸留酒の融合がポイントです。
.残念ながらエンジェルズ・シェアという問題があります。この「天使の分け前」で一年で
2%に当たる量がなくなります。
樽は液体を中に閉じ込めますが、気体を逃しますので蒸発でウイスキーがなくなるわけで
す。この辺にたくさんの蒸留所がありますので外の空気はアルコールを5%ぐらいで含め
ます。なんて体にいい空気でしょう!
スコッチ・ウイスキー業界のことを理解するのにブレンド・ウイスキーとモルト・ウイスキ
ーの歴史について考えないといけません。ブレンド・ウイスキーの歴史における重要人物
の一人はアンドルー・アシヤー氏でした。1863年ごろに彼はより飲みやすいものを作
る為に、または多様性を増やす為に、グレン・ウイスキーを他のものと混ぜ合わせまし
た。19世紀のブレンド・ウイスキーの普及がなければ、現在モルト・ウイスキーとして知られ
るものは生まれませんでした。モルト・ウイスキー業界が成り立とうとしていた1820年
代や1830年代には、蒸留所に免許を与える動きは始まったばかりだし、生産方法は遅
れていたし、品質管理は悪かったし、製品品質は低かったし、そしてモルト・ウイスキーを
飲む人は少なかったです。モルト・ウイスキーの消費は基本的にその生産地に限られていま
した。この状態を変えたのがブレンド・ウイスキーの普及でした。
スコッチ・ウイスキーはブレンド・ウイスキーという姿で一世を風靡しました。客はその
風味やスタイルを覚えていました。
ブレンダーは各地方だけではなく、各蒸留所の独特のスタイルを認識できるようになりま
した。

注 意 : この内容の無断使用は出来ません。

#スコットランド蒸留所、風景

この記事を書いた人