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ウイスキーに携わる人々(5)

          
(スコットランド・スペイサイド地区)ウイスキーに関わって来た人々の話です。スコッチウイスキーへの情熱が伝わってきます。スコッチウイスキーの最盛期では、125ほどの蒸留所が生産していた。 

スコッチ・ウイスキーの業界への鍵はスコットランド自体です。スコットランドの長さは256マイルで、幅は147マイルです。海岸線の長さは5006.6海里です。面積は30166平方マイルで、721の島があって、年間降水量はおよそ9千億リットルです。
では旅行にでも来ませんか。楽しいですよ。
南部には低地地方があります。ここには緩やかにうねっている緑色の丘が多くあり、ここで作られたウイスキーの味はやわらかくて、デリケートです。
つまりウイスキーの味は作られた地方の特徴の響を受けます。
その北にあるのは高地です。高地は低地地方より広くて、険しい山が多くあります。 ここの蒸留所で作られたウイスキーはもうちょっとしっかりしているような感じがして、風味や香りに豊かです。高地の中に今我々がいるスペイサイドという地方があります。モルトウイスキー蒸留所の総数のおよそ半分ぐらいはここにあります。
そのウイスキーの特徴は高地のウイスキーに似ていますが、華やかで香ばしい部分もあります。
鼻をグラスに突っ込んでみるとその中にあるスコッチ・ウイスキーが突然生き返ります。目をつぶってみると別の場所にいる自分の姿が思い浮かびます。
例えば、ばかげた様に思えるかもしれませんが、丘の上にいる自分、またはビーチを歩いている自分の姿が思い浮かびます。 その作られたところの場面を呼び起こす素晴らしい力があります。この意味では非常に強いウイスキーもあります。
西海岸の辺りには島がたくさんあります。 中でもアイラ島という島があります。もっとも味の濃いウイスキーはこの地方で作られています。全てのアイラ島のウイスキーは焦げ臭くて、泥炭ぽく、薬っぼくて粒子の粗い感じがします。
この数多い風味はどうやってウイスキーの中に入るかと考えさせられますね。蒸留所の周りからこれらの風味は勝手に入り込む訳ですかね。
おそらくもうちょっと複雑なプロセスではないかと思います。
スコッチ・ウイスキーの作り方に関しては理解されている事が多いのですが、例えば、今日新しい蒸留所を作っても最終的にどのようなウイスキーができるか、またはどのような味が出るかが分かるまで5,8,10年ぐらいかかります。
また、隣同士の蒸留所で作られたウイスキーでもそれぞれの風味や特徴が全く違うというケースもあります。私の考えでは、各蒸留所には独特な微気候があって、この微気候がその最終的な味に影響を与えると思います。

注 意 : この内容の無断使用は出来ません。

#スコットランド蒸留所、風景

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