土屋氏と山崎蒸留所を訪ねて2008年11月9日
線路に並行している道の骨董屋の赤提灯を眺め、住宅街に不似合いた広い踏み切を渡ると見慣れたポットスチルが見える。この日本最古のウイスキー蒸留所に幾度となく訪れているのは、
バーテンダーとしてウイスキーと接して言葉以上の何かがここで発見できるからです。
この日は二人だけでなく多くの参加者と共に、シングルモルト「山崎」の勉強に訪れたのです。
それは、東京からスコッチ文化研究所の蒸留所見学に現地より参加できたのでした。土屋守氏が引率して80名余りの参加者は、関西の同様の企画であればあまり見かけない若い人たちが多く遠くまで足を延ばしてこられています。
私たちの参加の理由は勉強だけでなく、土屋守氏にご報告も兼ねています。
開場までの少しの間でも関東からの参加者はスーベニールやポスターなどの展示物に熱心に観察していて、そうそう関西の蒸留所を来られない気持ちがうかがい知れました。
サントリーの嶋谷氏のオーガナイズで蒸留所の説明と案内をしていただき、一般ではゆっくり見ることのできないところも時間を取っていただき感激でした。
今回最も大きな発見は和樽「ミズナラ」の21年原酒をテイスティングできたことです。それも、シングルモルト「山崎12年」に使用されており、これがいかに贅沢なウイスキーであるか再度感動しました。特有の香りが「ミズナラ」から来るものだと確実に経験できたことが幸福でした。
私たちの参加のもう一つの目的、ワイフが大阪の松原でウイスキーセミナーの講師をさせて頂くのを土屋守氏に直接ご報告することです。土屋氏はすごく喜んでいただいて「ウイスキープロフェッショナルの資格はまさしくこのために作ったもの」と言って頂きワイフも自信と責任感を強く感じた瞬間でした。
#ウイスキープロフェッショナル