カラカラののどにビール。
造りの盛り合わせに日本酒。
ちょっと臭めのチーズに赤ワイン。
セイゴ(鱸の子供・関西地方特有の呼び名)の奉書焼に白ワイン。
ポートワインにシェリー。
ベーコンの角切り少し焙りにジン。
生うに(できれば海水うに)にウオッカ。
スモークチキンにテキーラ。
ビターな生チョコにアルマニャック。
冷ポタージュスープにコニャック。
ドライフルーツ(アンズがあればベスト)にカナディアン。
バター(1cm角)にアイリッシュ。
岩塩にバーボン。
トコブシの煮付けにジャパニーズ。
塩豆にスコッチ。
しかし、一度に全部試すのは無謀である。
酒は文句なしに美味い。いつ飲んでも美味い。どこで飲んでも美味い。誰と飲んでも美味い。どんな理由をつけて飲んでも美味い。何を飲んでも美味い。どんな飲み方でも美味い。美味いものは誰がどう言おうと、スッゴク美味いのだ。
この中から、世界一を決めるなんて・・・・・
数年前、スコットランドへ社員研修(当店は私以外に働いている人はいない)に出かけた。ある晩、ダフタウンのパブで「ダフタウン」をオーダーしてみた。ところが、置いていないという。しかたないので、「モートラック」。これもない。その町の周りには10以上の蒸留所があるにもかかわらず、飲めたのはバルベニーとグレンフィディックの2種類のみ。少しガッカリ。
会話を聞いていたそのパブのお客さん(実はダフタウン蒸留所にお勤め)が、なぜそんなにモルトに詳しいのかと尋ねてきた。そこで、店の写真を見せて、自分はバーマンで約100の蒸留所のモルトを持っており、せっかくこの町へ来たのだから、この町の近くの蒸留所の酒を飲んでみたい旨を伝えた(つもり)。
すると、今まで飲んだ内で最も美味い酒は何かと尋ねられた。とっさに思いついた答えは
お客様にご馳走になる酒
なんとジョークがジョークでなくなった。その日その店にいたお客が、一人1杯づつご馳走してくれた。自分で飲んだ3杯と合わせて、都合17杯。朝気付くとBBのベッド。当然ハングオーバー。
これも研修の一環か?
#ウイスキー