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最終標的到着

 到着シリーズの最後になりそうなご本人様が、たくさんの段ボール箱と共にトラックで到着。
 家の中に収納はできた。
 リビングは山積みの箱また箱。

 テレビの前もソファーの上も箱に占領され、食事も休憩も立ったまま。
 コーヒーはドトールなみ。
 酒は十三名物、立ち飲み屋なみ。
 食事は駅のうどん屋なみ。

 とりあえず、風呂とトイレと台所は使用可能。
 ベッドの上も空いてはいるが、布団は無い。
 
 ワインクーラーの中身は充実。
 棚の上のモルトも充実。
 
 ソーイングセットに化粧品にブラジャーに、今まで長いことお目にかかっていなかった物も到着。
 入れるところがなく、箱の中でお休み中。

 とりあえず帰って寝れることだけは確かなので、慌てて店を開けたものの道には人影もなく、お客様が期待できる状況ではない。
 ただ、今まで一人で閑古鳥退治をしていたのが、強力な助っ人ができたことは救われる。
 問題は、店の酒の消費量も2倍に膨らんだことかな。

 「古モルト・古ブレンディッド・ボロウイスキー、量の多少にかかわらず、お気軽に声をおかけ下さい。こちらから取り(盗り)に伺います。連絡お待ちしています。」

 
 

#徒然なるままに

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