MENU

ペット

 日本では約3割の家庭にペットがおり、代表は犬で約360万匹、次が猫で約120万匹が飼われているそうである。ペットフードの販売量からの推定らしい。今やペット達は、自分で餌を探すことなど全くしないで、贅沢なペットフードを主食としているようだ。

 小さい頃に犬と一緒に暮らしたことがあるが、祖母が残飯を与えていた。たまに、お肉屋さんで骨をもらってきては、ご馳走と称していた。犬も骨のもらえることを知っているのか、その日は早々と餌を催促していた。ドッグフードなる物を食べずに死んでしまったと思う。
 当時、近所の家で飼われていた猫は、御飯に出汁を取った後の鰹節や煮干しを乗せてもらっていた。食べ足らなかったのか、よくネズミを咥えてきていた。多分キャットフードを食べずに逝ったのだろう。

 淀川の河川敷には、相当数の野良犬が群れを作って生活している。バーベキューの残飯をあさっているのは何度か見たが、それ以外に彼らが物を食べているシーンを見かけることはほとんどない。そう何時もバーベキューの残飯があるとは思えないので、それ以外の時は何を食べているのだろうか。
 ヨーロッパの公園の野良犬や野良猫は、動物好きの老人達から餌をもらっているシーンをよく見かける。彼らは餌をくれる人を知っており、その人の姿を見るとどこからともなく集まってくる。そんな人が何人もいるので、飢えることはないのだろう。こうなると、外で飼われているペットのようなものである。

 今度はペットにでも生まれ変わってみたい。などと甘えたことを考えたくなる日があってもいいよね。

#徒然なるままに

この記事を書いた人