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葉巻

 昨日、オランダのお土産に葉巻を頂いた。
 火を付ける前に、葉巻の香りを嗅いでみると非常にスパイシーに感じた。
 どのモルトウイスキーがマッチするか考えながら、火を付けるとやはりドライでスパイシーな感じの葉巻だった。

 ノータイムでチョイスした酒は、1974のトマーティンである。
 他に1969のトマーティン・スペイサイドリージョンNo1(グレンファークラス1966)・ハイランダーインのグレングラント・オールド&レアーのグレンカダムなどを、お客さんと一緒に葉巻とグラスを回しながら楽しんだ。
 お客様2人と私で勝手な判定結果であるが、全員一致で1974のトマーティンがベストマッチということになった。

 どの酒もそれだけで飲んで、非常に美味い酒である。
 美味いということと、マッチするということと、私が好きということと、値段がいくらであるということとは、全く別の物であると再確認できた。
 何故これらの酒を選んだのかを分析したのだが、よく分からないままである。KKD(勘と経験と度胸)としか言いようがない。

 3人で、あーでもない、こーでもないと言いながら過ごせた時間は、1本のお土産の葉巻がもたらしてくれた。
 帰りしなに私のチョイスに対して「そこがマスターの信用でしょう」という言葉を頂いた。
 この一言の方がありがたいお土産になった。

#徒然なるままに

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