待ちに待った、タプローズが1樽入荷した。
9月には、先日ブレンドしたオリジナルブレンドがもう1樽届く。
狭い店内に2樽同時に置くと、5人で満席の店になってしまう。それくらいの方が忙しそうな店に見えていいかも。
モルトを注ぐだけの店が、ブレンドを注ぐだけの店に変わる。
樽の下のメジャーカップをキュッと押すだけで、はいどうぞとお客さんの前へ。
ボトルを持つこともなく、栓を抜くこともなく、お客さんの前にボトルを並べることもなく、単にグラスが並ぶだけになるのだろう。
安くて美味い酒を求めて、あっちこっちの酒屋を放浪しているが、目的の酒と出会う事は少ない。
この2つの樽は、どちらも安くて美味い酒である。
お値段は、タプローズが¥600、オリジナルブレンドが¥700は去年から変わらない。
何でもかんでも値上がりしている中で、値上げせずに頑張るのだ。
日々の放浪で探したモルトウイスキーもパラパラは増えているが、こいつらはジワジワと値上がりしている。
物によっては、昔入荷した熟成年数の長い物の方が、最近入荷した若い物より安かったりする。逆転現象が発生しており、何を勧めるのがよいのか分からなくなっている。
そんな中でタプローズは、誰にでも勧め安い、いいウイスキーなのだ。
いつでも安心して勧めることの出来る酒が店にあるというのは、バーテンダーにとってこれほど強力な武器はない。
3月末から昨日まで、武器を持たずに戦って来た。
エアコン部隊にも見放され一時はどうなることかと思ったが、戦闘態勢は整った。
今後とも、補給部隊の活躍に期待している。
それより、お客さんに来店願わないと・・・
#ブレンディド