人それぞれに金を惜しまない部分が違う。
靴であったり、服であったり、下着であったり、傘であったりと身に付けるものが好きな方もいる。時計であったり、ネックレスであったり、カフスであったり、指輪であったり、バッグであったりと装飾品が好きな方もある。このあたりは下着以外見れば分かる。下着も見せてもらえば分かるが、そんな機会に恵まれない。
旅行や趣味にお金をつぎ込んでいる方もいるが、今度は何をするかという話が出てくるので分かる。
食べ物や飲み物は何時も美味いものを求めている方もいるが、話題に必ずといっていいほど飲み食いの話が出てくるので分かる。
入浴用品や化粧品に凝っている方もいる。これは見た目には分からない。先日あるお客様の奥方が、「石けんに凝っていて・・・」という話になった。石けん1個が?千円もするものを使っているという。その方のお年から奥方のお年も想像が付く。その年になってという思いである。女性は幾つになっても女性なのだとも思い直した。
自分の好きなものに対しては、コストパフォーマンスの感覚が鈍くなるものなのかもしれない。
私も釣り道具に関しては、相当いい物を使っている。業界で記事を書いていた時代があり、最新の道具を試す機会が多かった。いいものを使うと、使っている安物との違いが明確に分かり、ついついお買い上げとなった。
フライロッドに至っては、自分のキャスティングフォームにあった調子の竿を作ってもらった。もちろん非常に使いやすく、釣果に繋がりもした。
飲み食いのコストパフォーマンスに関しては、触れないことにしておく。バーのオヤジが話す事ではない気がするので。
石けんで思い出したことがある。10年ほど前に中国産の海草入りの石けんで、使うと痩せるというものが流行った。
母親(非常にぽっちゃり型)が、お土産にもらってそれを使っていた。
「もう半月も使っているのに、全然痩せないのよ」と文句を言うので、
「使うと痩せるのは、石けんの方や」と答えておいた。
#徒然なるままに