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アルマニャック「 ジュラス 」編その.2

@.葡萄の品種と収穫

やはりメインはユニブラン種。
現在、限られた地域でのみ栽培されている、フォルブランシュ種。
条件が会わず、今後は消滅 する方向?のバコ種。
コロンバール種 の4種類。

毎年、10月頃から収穫が始まり、葡萄自体が作る酸度が重要。
完全自然発酵で醸造。 後、低アルコール・ワインが生まれ、蒸溜へ。

@.蒸 溜

冬場から翌年の3月31日までで、蒸溜期間はその年の3年前に、
制令によって決定されるそうだ。

コニャックは、単式蒸溜器で70度のニュースピリッツを作る。
アルマニャックは、連続式蒸溜器( アルマニャック独自の蒸溜器 )
1回蒸溜で52度~72度( 法律制限、上限72度 )のニュースピリッツを作り、
そのまま樽詰めされる、ミドルカットはない。

掲載写真は、蒸溜器と見ずらいですが、蒸溜器のシステム。

@.蒸 成

ガスコーニュ産または、リムーザン産の
フレンチ・オークの根元部分材を使用した新樽を、
チャー( タンニン分を促進 )した物で最初の1~5年間ぐらい熟成に用い、
後使い込んだ樽( ファーストフィル )に移し替える。
アルマニャックは最大熟成50年。

新樽を使用するのは、木のえぐみを取るためや、
良い木材質が溶解して、スピリッツに染み込ますためで、
移し替えるのは、過度な木材の風味を避けるため。

@.アルマニャックボトルの種類

①.ブレンド : 様々な熟成年数の樽をテイスティングし、バッテイングし
度数を40度に下げてボトリングされるもの。
アルマニャックと水のマリッジ~後熟と加水していき、
低アルコール・アルマニャックを作っている。

2年・5年・6年・10年熟成以上とで、
V.S.O.P.とかX.O.などと表記されているが、
表記の明確化、簡素化するため、2分類へと移行することが決まった。

5年以下のものを“ アルマニャック ”と呼び、
それ以上のものを“ ウ゛ィエイュ・アルマニャック ”と呼ぶ。
徐々に使用されるようになっている。

②.ミレジム

基本的に、最低でも10年以上熟成もので、
単1年のビンテージの樽のみを使用し、樽だしのままでボトリングされるもの。
基本的に、大まかに40度~48度間となっている。

いつも、ベストの年数をチョイスするが、悪いものはリキュールにまわす。

余談だが、全世界のスピリッツは年に、
1億5.000万本 / アルマニャックは400万本となっている。

… 最終章に続く … \m(__)m

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