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カルウ゛ァドス“シャトー ドブルイユ”編 …その.1

添付写真は、文章にある①~⑦の順となっております。
セミナーでの用紙写真ですので、見ずらい点はご勘弁を…
また、2回に分け投稿いたします\m(__)m

フランス北西部、ノルマンディー地方のペイドージュ地区にある、
名門カルウ゛ァドスの蒸溜所。

①.シャトー ド ブルイユは、16世紀初頭に建てられシャトーで、
当時は貴族達の生活の場。
このシャトーで蒸溜され始めたのは1954年。

ノルマンディー地方には、チーズのカマンベールも作られている。
余談だが、
カマンベール村で作られている白カビタイプのチーズだけに、
カマンベールという名が付けられる。

ノルマンディー地方は、気候は穏やかだが、土壌が貧困。
産物は、林檎 / 酪農が盛ん。
その中でも、
ペイドージュ地区は、湿気のある気候と粘土質の土が、
林檎の栽培には理想的な地域。

②.シャトー ド ブルイユが所有している林檎の木は、
約22.000本 / 面積は42ヘクタールで、
林檎年間使用量 / 2.500~3.000トン。
カルウ゛ァドス年間生産量 / ( 700ml ) 約 300.000本

③.地球上には、800種類以上の林檎があるが、
大まかには、5種類の味のカテゴリーに分けられる。

@.苦味の多いもの

タンニンが多く、サイダーを造る際に厚いボディができる。

@.糖分の多いもの

タンニンが少なく、糖分がアルコール度数の元となる。

@.酸味の多いもの

酸味が、圧搾後のジュースにシャープな味わいを作る。

@.すっぱいもの

タンニンを多く含む。

@.苦く甘いもの

サイダーのアルコール度数を安定させる。

上記の様々な林檎選択と、使用ブレンド比率が圧搾後のジュース、
発酵させてできるサイダーの質に影響を与え、
蒸溜後のカルウ゛ァドスに根本的な影響を与える。
始め良ければ終り良し。

収穫され使用する林檎は、苦い / すっぱいとかで、食用には適さない。
カルウ゛ァドスを造るための、専用林檎である。

②.なお収穫は、機械で揺すり落とす。
下は芝なので傷つきにくいとの事。

@.圧搾からサイダー( 醸造 )

洗浄後、林檎は固いので細切りし圧搾、
さらに強くプレスをし果肉とジュースに別ける。

林檎1個の70%~75%がジュースとなり、1トンから700kg~750kgが取れる。

発酵は100%自然発酵で、添加物や化学薬品は一切無使用。
6週間以上をかけ発酵後、アルコール度数4.5%以上のサイダーが出来る。

その.2 へ続く … \m(__)m

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