お客さん:おっ。それ抜いて。
(静かに抜染する。そのコルクをお客さんに差し出す。)
お客さん:なんやこれ!コルクの先がピカピカ光っとるで。
バーテン:良いワインに当たりましたねぇ。
お客さん:そんな事言うて。こんなん見たこと無い。大丈夫なんか?
バーテン:これはワインのダイヤモンドです。
お客さん:ほんなら高く売れるんか?
バーテン:いやいや、酸性酒石酸カリウムの結晶ですわ。
お客さん:毒物混入みたいやなぁ。
バーテン:昔ながらの作り方をしている醸造者のワインにたまにみられます。
お客さん:そのコルクもらって帰るわな。
バーテン:まあまあ、その前にしっかり味わって下さい。
お客さん:うん、旨い。 俺なんか家でワインを開けるときは、
コルクが途中でグシャグシャに割れるから、
今まで気付けへんかったんやなぁ。
バーテン:そんなにあるもんでも無いけどね。
*バーテンダーとして一言・・・酔っぱらってなくさないように
Domaine de Chavalier 1986
私がこの世界に入った年のワインを
北新地の杉田のおやじにもったいなくも頂きました
#お客様との会話