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SATOYAMAとしての森

3日も経ってしまいましたが、20日(火)にとある講演を聴きに行きました。

白神コミュニティ・ファンド協議体講演会
『人と関わる日本の森
   ー社会生態学的生産ランドスケープ(SATOYAMA)としての森』

講師は涌井史郎氏でした。
序盤で二酸化炭素による地球温暖化の話になった時は、
地球温暖化人為説に懐疑的な私としては帰ろうかなとも思いました(笑)
しかしその辺はサクサク終わってもっと大事なのは生物多様性であり、
気候変動によって失われる多様性が問題なんだと言われ、
今日は来て良かった、最後まで聴こうと気合が入りました。

生活が豊かになりすぎて人類が地球に対してかける負担が増えすぎ、
地球1.25個分の生活をしているというエコロジカル・フットプリントの話や、
エマージング(新興)ウイルスがここ30年間毎年出現しているのは、
森林面積の減少と関係があるという話をしていただきました。

それから本題ともいえる『SATOYAMA』の話になります。

日本人は古来より自然と関わることにより生物の多様性を循環させてきました。
生活のために立ち入る近場の山を『里山』と呼び、
その奥には『奥山』、『嶽』と呼ばれる神の領域が存在します。
そこに入るときにはいわゆる「またぎ言葉」のようなものが存在したり、
人の力の及ばない物に対して畏敬の念を持って接していたわけです。
だからこそ自然に逆らわずに「いなす」知恵を持ち、
自然と関わりあうことでバランスを保てていたのだと思います。

産業革命以降の概念を捨て環境革命の時代へ。
トレンドを終えてバックキャスティングが必要になってくる。
一極集中から多極分散の時代へ。

共感できる考えがたくさんあり、とてもためになる講演でした。

#日記

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