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Remember 軽井沢(1)

11/6をもって事実上の閉鎖となってしまった
メルシャン軽井沢蒸留所。
このブログでも紹介しようと思います。

11月6日。
朝から冷たい雨。
お別れの日の雨は悲壮感を強めるので嫌い。
道中の碓氷峠付近では紅葉の盛であったが
雲が低く遠くまでは見渡せない。

12時過ぎ。
軽井沢蒸留所へ到着。

もともと美術館はウィスキーの倉庫を改築して
作った施設なので、ウィスキー蒸留所が先(上)
に掲げられているのは当然のことですね。
新聞とかニュースとかでは“美術館閉鎖”と
報じられていましたが、ウィスキーファンとしては
蒸留所閉鎖の方が中心だと思いたい。

まずはショップ。
ネット上の噂ではすでに売り切れている
とのことだったが果たして・・・

もぬけの殻とでも云いましょうか。
棚には商品が残っておりません。
ワインが数本と、美術品としての皿が数枚、
ディスプレーに使ったトレーなどが売られていました。
もちろんウィスキーは完売。

テイスティングカウンター、年代別にディスプレー
していた展示台の空っぽ。
最後の日だから何か出すかな?と淡い期待を
寄せていましたが、打ち砕かれました。

程なく、13時の蒸留所ツアーが中止という
ことになりました。悪天候のため。
ただ、天候しだいということで15時のツアー
は実施の可能性もあるとのこと。
時間をつぶしつつ天候の回復を祈りましょう。

メルシャンの生い立ちなどはオフィシャルページ
(すでに閉鎖されてしまってますが)
にて解説されていますが、部分的にご紹介。
名残が残されています。

『大黒葡萄酒軽井沢工場』と書かれています。
メルシャンの前身の社名ですね。

メルシャンというとワインのイメージが強いです。
ワイナリーとして軽井沢の地で葡萄作りをはじめようと
したのは、蒸留所建設前の話。
そして葡萄作りに失敗し、その土地に蒸留所が引っ越して
きたという形です。幸い水に恵まれる土地でしたので
その後美味しいウィスキーを作り始めます。
社名が変わっても当時の建物のまま残すというところに
粋を感じます。


こちらはオーシャン時代のもの。
多分、祭事用だったのでしょうね。
こんな樽から直接グラスに入れて
飲めるなんて羨ましい。。。

今ハイボールブームなんていわれていますが
以前のウィスキーはもっともっと多くの人に
飲まれているお酒だったはず。
ブームではなく、定番として飲まれていた時代。
そんな時代に活躍したのでしょうね。

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