コニャニャチハ~・・・睡眠充分猫バー専属バイヤー参段ちゃんです。う~ん・・・ぐっすり
という事で?本日猫バーは久しぶりにお休みを頂戴しております・・・で・・・今からIKEAに行きますか?・・・・大正ですか?・・・六甲ですか?・・・バイクで行けますか?・・・・でもその前にちょっぴりバイヤーとしての責務を果たすか・・・。
最近は各ボトラーからモルトのリリースが多いですねぇ~・・・何をどうしたら良いのかわからなくなっちゃいますねぇ~・・・当たり外れは引いて見なきゃわかりませんからねぇ~・・・試飲できれば良いのですが、なかなかそういう訳にはいきませんからねぇ~・・・。
で?・・・猫バーの新リリースを考えるに当たって仕入れをするのは2年半のバイヤー生活で培った経験と勘・・・それを頼りに仕入れて・・・あっちゃ~という事もあれば・・・おっしゃあ~という事もあり・・・最近の猫バー新入荷カテゴリを見直してみると今年リリースしてきたモルトは約3分の1が短期間に売り切れになった物や売り切れ間近な物多しでなかなかの成績です。
そんなこんなで・・・そろそろ新たなる猫バーの新リリースを考えなくてはと思っていた時に候補に躍り出たのは・・・モルトマニアックスの方なら勿論、そうでない方も一目見ればわかっちゃう、特徴的なラベルで知られるダンカンテイラー社のピアレスコレクションが猫バーに到着しました。
ダンカンテイラー社が保有する、数千丁のストックの中から長期熟成のモルトをカスク ストレングスでボトリングする為に厳選された樽達・・・そんなモルトファン垂涎のモルトのみがピアレス(比類ない)という称号を付与されモルトファンの前に現れます。
このピアレスコレクションは今まで数々のボトルをリリースしてきて伝説になったボウモア1966をはじめモルトファンを虜にし、感動の涙を流させてくれたモルト達・・・猫バーでも過去、ボウモア1966やブルイックラディ1966、ハイランドパーク1968、インペリアル1990等・・・感動で目を潤ませた後に満面の微笑みに変えてくれた事は記憶新しいはずです。
という事で~今回、猫バーがリリースするピアレスコレクションは為替が好転したので?一気に2本っ!
グレンロセス1970・38年(1500円)とグレングラント1972・36年(1500円)です。
ピアレスも最近リリースが重なりましたが、参段ちゃんも厳選に厳選を重ねて?選んだのがこの2本なのであります。
グレンロセスは・・・樽番号10577、蒸留は1970年7月、瓶詰は2009年3月、アウトターンは159本でアルコール度数は42・3%
※インポーターよりのコメントは・・・これぞピアレスといった南国フルーツ香がバンバンに出た長熟らしい1本であるそうで、舌触りは極めて滑らかで、バナナ、パイン、洋ナシが滑ってくるとの事です。
グレングラントは・・・樽番号8948、蒸留は1972年11月、瓶詰は2009年2月、アウトターンは149本でアルコール度数は46・2%
※インポーターよりのコメントは・・・香りはエステリーで、シロップ漬けの桃、杏仁豆腐、香木、グリーンリーフなど大変複雑であるそうで、味は桃、洋ナシ、アーモンド、ナツメグ、ジンジャーが上品で、良い意味でフレッシュさと透明感があり、余韻は長く、きれいで心地良いフルーツ香が続くとの事です。
30年超の長期熟成でアルコール度数がカスクストレングスでも比較的穏やかな物をチョイスしました・・・モルトマニアックスからピアレス特有の香味と言われる特長がよく出ているのを参段的に推測してみました・・・過去、猫バーで取り扱った激ウマに分類されるのはいずれも30年超の熟成でアルコールは45%を切っていました・・・これらは熟成のピークを過ぎて自然と丸くなり、積極的に前に出る事を嫌った大人の円熟味を増した味わいと推測しております・・・なので今回は参段ちゃんの出来る限りの経験値を用いて仕入れてみました。
ウイスキーである事が許される40%に自然と向かっていく様はどこか哀愁にも似たはかなさが感じられます・・・勢いを失って枯れていくのは嫌だという方もいらっしゃいます・・・ピアレスの中でも穏やかなスペイサイドの超長熟はモルト通、モルトマニアックスの方が求めるエレガントな哀愁が漂っております・・・それが参段ちゃんは好きです・・・強烈なインパクトを求めないホッと一息つける大人の味わい・・・・それがこの2本にはきっとあるはずなのです。
先日、飲んだピアレスの中でもカリラ26年・53・8%はピート感に満ち溢れたアイラモルトでした・・・ここ最近では美味い!評判が高いロッホナガー22年・56・4%はフルーツ感が凝縮されていて厚みもあって文句無く美味いと言える素晴らしいモルトでした。
十人十色、千差万別であるが如く・・・モルト飲みの嗜好は様々・・・勿論、やんちゃなピートが乗ったアイラのインパクトでは無い・・・アルコール感が陶酔に誘ってくれる勢いに満ちたモルトでも無く・・・突っ張って無いから、抜栓して角が取れて程よく馴染むまで時間が掛かる事もないだろう・・・時を経て角が取れて丸くなり・・・若い頃の勢いは樽で眠っている間に天使にくれてやった・・・でも決して諦めた訳では無い・・・それはブレンダーの英知の結集とされるブレンドの妙が織り成す美味さでは無い。
それらはきっと徒党は組まないアイデンティティ・・・誰にも個性を奪われず、誰の色にも染められず、誰にも力を借りずに今、皆の前に向き合う姿は、飾る事も知らないありのままの姿・・・円熟味を増したその姿は若者には真似は出来ない・・・長き時を経て培った至極の大人の味わい・・・その味わいを知っているのが大人のモルト飲み。
そんなこんなで今宵は?・・・明日からの猫バーにて・・・
大人の感動をあなたへ!!
#新入荷ボトル