コニャニャチハ~・・・寝坊してしまったNBS(猫バーテンダースクール)講師参段ちゃんです。ちなみに本日猫バーは定休日です。
とそんなこんなで色々と何やら雑用があったり、出張?があったりでNBSの講義がしばらく無くご無沙汰していた訳ですが・・・決して閉校した訳ではございません・・・これからもボチボチと気長に講義を続けてウイスキーやバーについて皆様とご一緒に初歩の初歩から学んでいきたいと思っておりますのでよろしくお願い致します。
さてと・・・それでは久しぶりの講義を始めます・・・という事でまたここでいつもの?バーでよくある?例え話を・・・
とある猫バーのカウンターにはお客様が並んでお飲みになられていました。
お客様A「マスタ~!スペイサイドの長熟で何かお勧めのモルトを!」
参段ちゃん「はい・・・かしこまりました・・・チョイスさせて頂きます・・・それでは柔らかさの中にフルーツ香があるミルトンダフ1968の37年等はいかかでございましょう?」
お客様A「う~ん・・・それは前に飲んだから今回は”シングルカスク”の長熟が飲みたいなぁ。」
参段ちゃん「前にお勧め致しましたか・・・それは失礼致しました・・・それではスペイサイドの長熟で”シングルカスク”なら同じミルトンダフ蒸留所のほんまもんで知られる”SAKE SHOP SATO40周年記念ボトル”はいかがでございましょう?」
お客様A「おぉ~ウイスキーワールドで高得点を出して激ウマ!で知られるミルトンダフかぁ~それにするわ!」
参段ちゃん「ありがとうございます・・・それでは存分にご堪能下さいませ。」シュポッ・・・トクトクトク。
それを隣で聞いていらしたモルトビギナーのお客様Bが小声で「マスター・・・お隣の方が飲んではるミルトンダフってウイスキーはシングルモルトちゃうのん?」
参段ちゃん「はいお出ししたミルトンダフはシングルモルトでございます。」
お客様B「そうやんなぁ・・・でもシングルモルトやのになんかシングルカスク?とか言うてはらへんかった?シングルカスクとシングルモルトはどう違うのん?シングルカスクって言うのはミルトンダフだけ?シングルモルト?シングルカスク?・・・???」
とこのような話はバーでよく耳にする話?です・・・参段ちゃんそれはないでぇ~という声が聞こえてきそうですが・・・いえいえあるある。
さてさて今回の講義のテーマ・・・”シングルモルト”と”シングルカスク”の違いについて早速講義させて頂きたいと思います。
”シングルモルト”については前回の講義でやりましたね!覚えていますか?要約すると単一蒸留所で造られた原酒のみを使って造られたウイスキーの事ですね。
今回のテーマの”シングルカスク”とはわかり易く言うと・・・ここでのシングルも単一のという言葉を意味します。カスクというのは直訳するとCASK=樽という事です。
それらを合わせて考えると簡単ですね・・・シングルカスク=単一の樽の原酒を使って瓶詰めされたウイスキーという事です・・・という事はシングルカスクというのはシングルモルトと呼んでも間違いではありませんが、その中でも一つの樽のみを使っているから”シングルカスク”という名称で呼ばれるのですね。
またシングルカスクは単一の樽なので樽の大きさによって瓶詰めされる本数というのが限られています。何樽かをヴァッティング(混ぜる事)して使わないので大量生産は出来ません・・・また味わいもシングルモルトの中でも使う樽の個性がそのままになるので、より個性的になります。そこがモルトファンの心をくすぐる魅力なんですね♪
はいちょっと長くなりましたが、おさらいです!
シングルモルト=単一蒸留所のモルト原酒を用いて作ったウイスキー
シングルカスク=単一の樽のみの原酒を用いて作ったウイスキー
という事になります。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン♪はい今日の講義はここまでです。今宵も良いお酒を。