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スモークを知る

全蒸留所制覇するぞ!icon09と豪語しておきながら、興味の赴くままに寄り道しまくっているicon10計画性の無い店主参段です・・・。face03

さぁて今回新入荷としてご紹介するのは、ダンカンテイラー社のBIG SMOKE 40(800円)です。icon12このBIG SMOKEはアルコール40度と60度の二つのバージョンがあるのですが、僕が以前試飲会で飲んだ時に40の方が良かったので今回は40にしました。face01

ちなみにBIG SMOKEとは・・・スモーキーなモルトにこだわって造られた強烈なウイスキーですicon22。アイラモルトの中でも特別にスモーキーな樽のみを使用した強烈にスモーキーなモルトですicon12。また輸入元のウイスクイーさんは、飲めば決して忘れられない圧倒的なインパクトを与えます、とにかくすごいです。これを飲まずにアイラモルトファンを語るべからず!icon09と言う程、強烈にスモーキーなモルトです。face02

店には数々のアイラモルトがある上に、ボトラーズのバッテド等も沢山あるのに、何故今さらBIG SMOKEを?・・・と思われる方もいらっしゃると思います。face01しかし何故、僕がBIG SMOKEを仕入れたかと言うと・・・それはスモークを知りたかったからなのです。face06

”モルトウイスキー大全”のノージングサークルを見ると、香りの分類を8つのカテゴリー、32のグループに分類しています。face01その中の一つにピーティ(PEATY)というカテゴリーがあり、フェノール系(特異な臭い、芳香族化合物で、ベンゼン環に結合した水素原子が水酸基で置換されたものの総称)に分類されています。face01

その中には・・・4つのグループがあります。1・・・薬品、ヨード、クレオソート(ブナなどの木を乾留して得られる木タールをさらに蒸留して得る油液)、タール。2・・・スモーキー、ラプサンスーチョン(イギリスの紅茶※スコ文研HPのMEDIAで2007年5月に紹介されていました)、焚き火。3・・・キッパーズ(スコットランドの朝食の定番、ニシンの燻製)、燻製、漁船のロープ。4・・・ピーティ(ピート、泥炭)、湿った土、キノコ、枯れ草。この中にはなんじゃそりゃ?とか見たことが無ければ、食べた事も無いし、臭いも知らないと言う物も多々あることでしょう。face01

勿論、生粋のジャパニーズ参段はクレオソートも知らなければ、ラプサンスーチョンを飲んだ事も無いし、キッパーズを食べた事もありません。icon10漁船のロープは油臭かったなぁという記憶はありますが・・・。face06でもそれはスコットランドで生まれたウイスキーなのでスコットランドの文化で表現するのが一番適しているのだと思います。逆に梅干とか蚊取り線香等の日本にしか無い物で表現してもスコットランドの人は勿論、日本人以外の人はわからないでしょう。それは育ってきた文化、バックグランドが違うのですから仕方の無い事だと思います。face06

そこで参段は香りを学ぶ為にワインショップにお願いをして、”ワインアロマ”なる香りの表現の為のサンプルを取り寄せました。icon22これがまたとても高額な物でした・・・。icon15ボトルが何本買えたのだろう・・・。icon11でもこれもモルトを学ぶ勉強代と思って奮発しちゃいました。icon22

これはワインの為の香りのサンプルなのですが、54ある香りの中にはモルトにも共通する香りのサンプルが沢山含まれています。icon12今回のスモークを学ぶ為には49の燻製の香り、50のタール、51のヨードを用いる事が出来ます。icon12

いざテイスティング!icon09と思ってテイスティングしてみると・・・face08あら・・・意外とフルーティな感じが強いのね。face06でも甘いアタックの後からフィニッシュにかけて強烈なスモークとスパイシーさが来ます。face02う~んこれがスモーキーなんだなぁ。icon22もっといろんなモルトを飲み比べて学ばねば・・・。face06

皆様もアイラモルトでよく表現される、ピート由来の香りと味。煙、燻製のようなスモーキーさと薬品、ヨードチンキのようなヨーディさの違いを体験して学んでみて下さい。face02

#新入荷ボトル

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