世界一の猫と言えば・・・”チャン太”(僕にとったらチャン太は世界一可愛い猫です♪親バカですいません・・・)と言いたい所ですが・・・今回は勿論違います。
世界一の猫と言えばギネスブックにも認定されたかの有名な”タウザー”の事。モルトウイスキーファンの間で知らない人はいないでしょう。もし知らない人がいたらお仕置きです(笑)タウザーはモルトファンのみならず世界中の多くの人々が知っていて世界中の人々に愛された雌猫です。この猫は女王エリザベス2世と同じ誕生日であることでも有名で、1986年にタウザー名義で送られた女王へのバースディカードには、女王から「(人間の年令に換算して)161歳の誕生日おめでとう」と記された返事が送られたという。
その昔スコットランドの蒸留所では原料になる麦を狙うネズミを退治する為に大体どこの蒸留所でも猫を飼っていました。(現在はEUの規定で蒸留所内では飼えないらしくマスコット的存在として飼われています)その中でも群を抜いて活躍したのがグレンタレット蒸留所のタウザーです。彼女は23年と11ヶ月の生涯の間に28899匹!のネズミを捕まえたという輝かしい記録を持ったウイスキーキャットなのです。
ほんまかいな?誰がそんなん数えてん!と言う声が聞こえてきそうですが・・・そう思った方は・・・う~ん甘い!(笑)ギネスブックに認定されるからには勿論証拠がある。その証拠としてタウザーが捕まえてきたネズミを蒸留所で働く人々が毎日数えて書き留めていたそうである。それが気付くと膨大な数となり23年余りの間に3万近くまでいったのである。それを計算してみると・・・287ヵ月で28899匹・・・1ヶ月で100匹余り・・・1日あたり平均して3匹以上捕まえていたという事になる。う~んそれだけネズミがいた事が驚きだが、それを捕まえ続けたタウザーはすごい!またそれを地道に書き留めていた蒸留所の人たちもすごい!このギネスブック記録の栄光は猫と人間の共同作業の努力の結晶でありその賜物である。ちなみにタウザー亡き後の2代目アンバーちゃんは彼女とは違ってネズミにはあまり興味がなかったそうな・・・チャン太は興味以前にネズミにビビッて逃げると思う・・・まるでドラえもんだ・・・(笑)
タウザーはその他に野ウサギやキジまで捕って食べていたというから相当野生の血が濃かったのだろう・・・。メスにしては顔もワイルドで恐い・・・。そのタウザーの働いていたのがグレンタレット蒸留所。当店にあるグレンタレットは開業時に仕入れたのはSMWSのボトルのみ。それだけじゃあウイスキーキャットと言う店名を名乗るからにはちょっと寂しい・・・。と言う事で世界一の猫をもう一匹仕入れました。
今回仕入れたのは一つ前のオフィシャルボトルでグレンタレット12年。(1000円)モルトはタウザーのようにワイルドではなく少しフルーティな甘いアロマ、スイーティかつフルーティで芳醇なテイスト、穏やかで甘い心地良いフィニッシュ。う~ん甘くて優しい味だなぁ♪
チャン太にタウザーの爪の垢でも煎じて飲ましてやりたい(笑)
#新入荷ボトル