「舌の上で爆発するような」で有名なスコットランドはスカイ島のモルト「タリスカー」。UDV社のブレンダーの間では前述の「舌の上で爆発するような」とか「強い胡椒風味がある」と形容されるモルト。
このスパイシーな風味を生むのは初留釜のラインアームの形状が途中2回ほど上下に折り曲げられていて、さらにラインアームに溜まった留液は細いパイプで蒸留釜に戻され再び蒸留されるという特殊なシステムをとっているからなのだという。タリスカーだけの特殊なシステムがこのスパイシーでパワフルな風味を生む所以なのだという。また熟成に使う樽は全てプレーンオークのホグスヘッド。バーボンカスクでもシェリーカスクでもない2空き以上のホグスヘッドなのだという。
リフィルカスクを使うのはバーボンやシェリーの風味を受けないようにする為である。バーに一人で入りタリスカーをストレートで飲むとハードボイルドな男だと言われるらしい。(古谷三敏さんの本に確かそう書いてあった。)これはあくまで僕の推測だが、どこにも属さない(今の所スカイ島唯一の蒸留所)、誰にも影響を受けない(プレーンオーク)、それがバーで一人タリスカーをストレートで飲むと一匹狼のハードボイルドと言われる所以ではないだろうか?と僕は思った。
僕は一匹狼のハードボイルドな男を目指している(誰も遊んでくれないから・・(泣)そして僕は30歳である。と言うことでハードボイルドな30歳のモルトが欲しくなった!(と言ってはみたもののお客様のリクエストです。高いボトルなので躊躇しましたが・・・買いました!)
そして新たに店のラインナップとして加わるのはUDVスペシャルリリースの「タリスカー30年」です。(5000円)(ぼうず様に頂いたG&Mグレンリベット50年に並ぶ当店最高値です。)総ボトリング3000本(当店のボトルは1498/3000)でアルコール51・9%のナチュラルカスクストレングス。タリスカー蒸留所の英知を結集させた秀逸な最高級モルト!以下は輸入元のコメントです。
◆色
緑色の光を帯びたライトゴールド。 ビーズの輝き。
◆香り
熟成のわりに、驚くほどクリーンでピュア。まずは海を思わせる、潮風、塩魚、浜辺の深みと複雑さが共鳴する香り。やがて、クリーミーなブラジルナッツ、ハイランドトフィー、フレッシュライチのフルーティさが、くすぶったピートの香りの中にあらわれ、スモーキーさがより力強く深まる。少量の水を加えると、焚き火の煙の香が立ち上り、クリーミーさを増した甘いトフィーの香りが引き出される。
◆ボディー
クリーンでソフト。
<テイスティングコメント>
辛さと甘さが調和した風味。素晴らしい成熟度。口当たりは甘くコクがあり、カスタードとナッツのフレーバー。中間に塩味、それからスモーキーさが炎に変わり、タリスカー特有の唐辛子の辛さが豊富にあらわれる。満ち溢れる香りの中に、ほのかにドライセージとラベンダー。水を加えると上品さが際立ち辛さは薄れる。ソフトでありながらも、スモーキーさが続く。少し糖蜜の風味があり、ドライフルーツの風味もかすかにある。荘厳で優しさがあるが、妥協はない。
フィニッシュ
ブラックペッパー。温かい長い後味。
◆アルコール度:51.9度
◆容量: 700ml
蒸留年:1975年
熟成年数:30年
タリスカー30年をストレートで飲んでハードボイルドな男になってみませんか?ハーフショットでもオーダー頂けます!皆様ハードボイルドを目指しましょう(笑)
#新入荷ボトル