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ARDBEG SUPERNOVA 2010

香り:クリーミーなピート感を前面に感じる。スモークチーズ、若干若さを感じる植物質なトゲ、アルコールはあるが度数ほどではない。
時間と共に新鮮な牡蠣、奥には柑橘系のフルーツも感じる。
加水でニスを塗りたての木製家具、笹の葉、新鮮な潮、ピートスモーク。
味:クリーミーな口当り、広がる粘性のある甘酸っぱさ、甘酸っぱさはパイナップルやピンクグレープフルーツ、柑橘系。そしてこれらのフルーツ感を追って強めの燻ったピートの煙が現れる。また加水でよりクリーミーになるが、中間のフルーツ感の粘性はぼやける。
フィニッシュ:ピートで燻したビターさが一口ごとに蓄積していく、口の奥にピートの塊、渋みがはっきり出てくる。舌上は適度にドライでスパイスを口内に伴う。燻ったピートが喉の奥から持続的に戻ってくるようで、長く続く。
コメント:アードベックスパーノヴァの2010年リリース。2009年にリリースされたものと比較すると、2010もピートは強めだが、単に強いというだけではなく、中間の黄色系フルーツ感がしっかりしており、厚みがあってバランスが取れているところに驚かされた。
(逆に、破綻したピート感を求めている人には2010は物足りなく感じるかもしれない。)
さらに余韻に残るしっかりしたピート薫香の存在感。これでこの値段であれば、十分コストパフォーマンスは良い。まんざら話題だけのモノではないようだ。
なお、加水でバランスを崩すため、ストレート、もしくは1~2滴程度の極少量で楽しみたい。

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