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OBボウモア1969イタリア回り

 

BOWMORE
Distilled in 1969
Aged ?? Years(21年程度と思われる。)
750ml 43%

価格:円高万歳
オススメ度(8+α)
☆☆☆☆☆☆☆☆★

香り:心地よくビター、土のような香り、昆布、甘めのタバコのスモーク感、ややしっとりとしたメイプルシロップ系の甘さ、ふくよかな香り立ち。
続いてパパイヤの缶詰や、徐々に乾いた麦やアーモンド、豆腐のようなニュアンスが裏から感じられる。ボウモアテンペストのヒント。
66ボウモアのような華やかでフルーティーなフレーバーはメインではない、厚みがあってどこか素朴というか安心できる美味さが感じられる。

味:スムーズな口当り、シロップ漬けの杏、ジャムのニュアンス僅かに。土やピートのビター感、ひじき、麦や乾いた牧草のような香ばしさ。
鼻抜け、戻り良好◎、フレーバーの質は余韻は戻りと口内に残る味わいが一体化して、素晴らしい一体感を形成する。
昆布や熟したフルーツの甘さ、少量ピートスモーク、舌上僅かにスパイス、体に無理が無く何杯でも飲めるような錯覚さえある。
60年代のトロピカルか、90年代のグレープフルーツやピート等、どちらかというと現行品に共通する点をいくつか見つけられるが、

コメント:キャンベルタウンロッホにて。怒涛のGMグレングラント30年OVER3種の後の1杯。
この日は(というか24日日曜日ですが)、荒川での野球の試合帰りで鋭気を養うためにちょっとリッチに。
この後はOBバルヴェニー1972カスクでシメましたので・・・全て4番打者級のモルト達でした。いやぁ、素晴らしいひとときでした。

さて、ハナシがそれましたが、60年代ボウモアというと南国感ですが、このボトルは南国感は微量ですが感じられるものの、
シェリー系の樽が使われていることもあって杏やジャム質なニュアンスを感じます、そしてメインは土やスモーク、そして昆布系、心地よくビター。
度数は43度ですがフレーバーの強さはバッチリで、芯のしっかりした味わいながらそれでいてべたつかず、舌に無理が無くていくらでも飲めそうです。

私は、60年代ボウモアにある“心地よいビターさ”、どこか乾いた麦や牧草のような、そして土っぽいニュアンスを感じる部分が、我々の味覚に決定的な一打ではないにしろ、
警戒心を解くような、安心感を与えるような作用があるのではないかと感じています。
大げさな話になりますが、土の香り、木の香り、そして海の香り、それら自然にあって関連する香りは、
すべて我々が長く深く付き合ってきたモノです。それらは体に刻み込まれているものなのかもしれません。

~~以下、雑談~~

親父が倒れました。
朝、親父の会社からそう連絡が入りました。
出社してこない親父を心配して家を訪ねたところ、意識はあるが“倒れていた”そうです。
原因は脳内出血でした。左脳側の出血で、体右側に麻痺の兆候がありました。
脳内出血にしては活舌も悪くないですが、どの程度の問題があるのかは今後明らかとなります。

親父は今年で52歳。単身赴任をここ10年続けていて、それはもう母親の監視が無いことを良いことに自由人な生活をしていました。
変に美食家で、酒豪。手製の料理を振舞うことが好きな親父は、よく料理を大量生産し、それを行きつけの飲み屋に持ち込んでは、肴にして飲み。
昔赴任していた先の飲み友達を週末訪ね、週末ぶっ通しで飲んで月曜朝発の新幹線で帰ってきて出社する。
それはもう、充実した週末をすごしていたのでしょう。
何度か行きつけの飲み屋に連れて行かれたことがありましたが、親父は本当に楽しそうでした。

ただ、私自身そんな親父を見ていて、いつかはこうなるなと、ある種覚悟していた部分もあり、
連絡を受けたときは“不祥事”か“倒れたか”のどちらかだろうとすぐに思い当たっていました。

時間は日曜の夜頃から倒れていたのではないか、ということですが、変に気の強い親父のことです、安静にしていればと救急車を呼ばなかったのでしょう。
なんて馬鹿なことを・・・脳内出血であればそれこそ頭をバットで殴られたような痛みがあったはずです。
無理しても残るのは後遺症だけです、一刻も早い処置が必要であるはずなのに・・・

酒は百薬の長などと申しますが、やはり何事もやりすぎは体に毒です。
特にこのブログを読まれている方々には、相当なドリンカーの方もいらっしゃると思います。
皆様もご自身の体の健康を考え、日ごろからの節制と、何か変だなと思ったらすぐに病院に行かれるなり対応してくださいね。

#ボウモア

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