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コンパスボックス・スパイスツリー

 

COMPASS BOX(コンパスボックス)
THE SPICE TREE
“CRAFTED WHISKIES”

価格:4000円前後
オススメ度(4)
☆☆☆☆

香り:木の香り、やや乳酸系でオレンジのクリーム、ヒノキやオークのニュアンス、若い植物感。若干香水感。

味:口当りはバニラクリーム、バナナ、クリーミー、やや粘性がありスムーズだが一級地ウィスキーのようなニュアンス。
鼻抜けは栗の渋皮、オーク香、余韻はオレンジや柑橘系のクリーム、ウェット、舌先にスパイスとオーク感。
なんというか、滑らかだがぬるっとしている。

コメント:三鷹BURNSにて。いわく付きのヴァッテッドモルト、その第二段。熟成年数は不明。
構成はダルユーイン、ティーニニック、ブローラ、ロングモーン、何気にマニア受けする原酒だ。
そのヴァッテッドを、ワインの熟成においては一般的に使われている、
オークのチップを樽やタンクに中に詰め込み、オーク香をつけさせるだけでなく、熟成させるスピードを早める手法。
それをスコッチウィスキーに適用させることで、少ない期間でよりいっそうの熟成が可能となるという。
確かに若さはまだ感じるが、オークのニュアンスがはっきりとついており、作為的なスムーズさがある。

もちろん何も効果が無ければよかったのだろうが・・・それによってスコッチ業界からは、大きな反響と反感を呼び、今後販売されることはないという。

とはいえ、ラベルの裏に書かれた“Enjoy!”
そのとおり、個人的には楽しけりゃ“旨けりゃ”良いのだって、思ってしまう部分も否定できない。
結果をとるか、過程・・・いや伝統を重んじるか。
さて、難しいところですね。

~~以下、販売店情報~~
コンパスボックスはジョニーウォーカー系列会社出身の鬼才ジョン・グレイザー氏が自分の理想とするウィスキーをつくろうと2000年に設立したボトラー。
スパイスツリーは、2年間自然乾燥をし、成分を凝縮したフランス産オークの板を熟成中の樽の中へ漬けこみ、樽材成分の溶出・熟成を早める“インナー・ステーブ”という手法を採用し、オーク香とスパイシーさを引き出している。
ダルユーイン、ティーニニック、ブローラ、ロングモーンのヴァッテッド。

#ヴァッテッド

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