今日は週末でちょっとバタバタしていたので、常連様が連れて来られた初めてのお客様とゆっくりお話しをする時間が取れずにいたところ、その間に常連様が当店のシステムやセットメニュー等をすっかり説明して下さいました。
持つべきものは・・・今度恩返ししなくては。。。
モルト初心者なので特長が際立っているもの3種類をチョイスして欲しいとの事で、アベラワー10年、マッカラン10年、ラガヴーリン16年をお出ししたところ、アベラワーを大層気に入って下さり、その後15年も召し上がられました。
モルトを飲んで美味しいと言って頂ける瞬間が何より嬉しいですね!
微力ながらこれからも、自信を持ってモルトの普及に努めようと思えます。
アベラワー蒸留所は1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアによって創業されました。
「アベラワー」はゲール語で「ラワー川の落合」を意味します。
当初仕込み水は、それ以前から密造酒作りに使われていた聖ダンスタン(スコットランドでは聖ドロスタン)の井戸水を利用していました。この井戸は、後に(西暦960年)カンタベリー大主教となる聖ダンスタンがピクト族を洗礼する際に使用したという歴史的なものですが、涸れてしまった為に現在はベンリネス山の麓にある泉から引いています。
1986年国際ワイン&スピリッツ大会で金賞を受賞した時に、それまで涸れていた聖ダンスタンの井戸から一時的に水が湧き出したそうです。
蒸留所は1974年にフランスのペルノー・リカール社に買収されました。
フランスで根強い人気を持ち続けるモルトウィスキーで、世界的にも売り上げはベストテンに入っています。
ペルノ・リカール社は現在ワイン・スピリッツ部門ではディアジオに次ぐ世界第2位の企業グループとなっています。
オフィシャルの10年はバニラの中に柑橘類を溶かし込んだような豊かな香りで、多少のスパイシーさも伴います。
ソフトな口当たりで、非常に滑らかに喉に落ちて行きます。
杏やプルーンの様にフルーティーで、ジンジャービスケットの様な風味が漂います。
とてもバランスが良く飲み口の良いモルトで幾らでも飲めてしまいます。
オフィシャルの15年はラムレーズンの様な甘く官能的な芳香で、奥からクッキーの様な芳ばしい香りが漂います。
こちらも非常に滑らかな口当たりで、舌の上を転がるように喉に落ちて行きます。
ドライフルーツの様な凝縮された味わい。
穏やかですが複雑で豊かな香りが鼻から抜けて、一瞬恍惚とした気分になれます。
後味はまさにラムレーズンで、長く楽しめます。
因みに10年は私の自宅モルトでもあります。
ナイトキャップに飲むと素敵な(?)夢が見れそうな気がします。
新しいお客様にも是非末永く愛して貰えるモルトになる事を祈っています。
ABERLOUR 10年 40% 900円/30ml
15年 40% 1000円/30ml
【12/29のトライアル セット】
ホワイト&マッカイ (ブルーラベル)
ダルモア 12年
オールド・フェッターケアン 10年 1500円/各20ml
【12/29のミステリー・モルト】
????? (メイン) 1000円/30ml
????? (サブ) 1000円/30ml