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黒いつり革

完全に夜型人間の
横浜は港北区、妙蓮寺のバー  
BOURBON STREET K”s BAR マスターです。
(バーボン ストリート ケーズバー)

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今日はチョッとだけ
小説風に・・・。

その車両は適度に込んでいた。
座席にはゆったりと人が座り
立っている人は私と
彼だけだった・・・。

私は車窓を見たり
吊り広告を読むでもなしに
読みながら車中の時間を潰していた。

この路線は駅と駅の間隔が短く
平均三分以内には駅に到着する。

立っているのが私と彼だけなので
何となく彼を観察をしていると

彼は、真剣に吊り広告や網棚の上に貼ってある
広告を読んでいる様に見える。

電車が少しだけ揺れた。
そんなに揺れる電車ではない
つり革を掴まなくても
なんてことは無い。

その彼の手がつり革を
掴もうとしたのを
私は視界の隅で捉えていた。

彼の手がつり革を掴もうとした瞬間
慌ててつり革から手を離した。

そして、彼はつり革を凝視する。
私も真似てつり革を観察する。

最近の流行なのか
掴む所が三角形の底辺になっている。
いつもの形だ。

彼は自分のつり革の観察を終え
周囲に目を向ける。

私も周囲を見渡すと
皆同じつり革・・・。

でも、なんか変だ。
いつもの、いつもの
つり革ではない!

彼と目が合う、
そして、お互いに自分の
つり革に視線を戻す。

つり革が変だ!
私はこんなつり革を掴んでいたのか??

こんなつり革に何時からなったんだろう・・・。

ジャン!!



「黒いつり革」

最近電車に乗らない私は
こんなつり革の色に驚き
なんか違和感があったんです・・・。
そして今日もくだらない話にお付き合い
ありがとうございました。

ただ黒いつり革が気になって・・・。
思わず・・・。

長文になってしまいました・・・。

今日も一押しお願いします。 

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By マスター

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