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開けたかったコニャック “ハイン”ナポレオン

数日前の帰り道、午後二時過ぎだったでしょうか。 緒方町の原尻の滝の信号を過ぎたところで道路端に黒い物体が横たわっているのが目に入りました。

『いのしし?・・・鹿?』 ゆっくり近づくと、その黒い物体は細い竹の杖をついて立ち上がりました。 『に・・・人間!? おじいちゃん?』 てっきり私の数百メートル先を走っていたトラックがはねたのかと思いました。 
私は車を止め『おじいちゃん、大丈夫?』と声をかけました。
そのおじいちゃんはどうやら夜中に徘徊していて転んだようです。オデコからは結構な量の出血!『おじいちゃん、コケたん?大丈夫?家は何処?』
おじいちゃんは『あ~・・・どこかそこら辺なんじゃけど・・・ここは何処かなぁ?』

怪我は大したことはなさそうですが、家が分らないと送りようもない。
おじいちゃんに家を訪ねながら救急車を呼ぼうとしているうちに、近くの家のご主人らしき方が懐中電灯を持ってきてくれました。
そして、そのおじいちゃんの顔を懐中電灯で照らすと、私に向かって『あっ・・・ごめん、ありがとう』・・・どうやら知り合いだったようです。

おじいちゃんの怪我も大したことはなく、知り合いの方も現れて私も助かりました。
しかし、夜中とはいえ歩行者には気をつけなければと、思い知らされた夜でした。

ビックリしたぁ!!!

20年ほど前に購入したのですが、開封できなかったハイン(コニャック・ブランデー)のナポレオンです。 思い切って開けてみました。 コルクはボロボロでしたが、中身は無事でした。 ブドウの香りもしっかりあるし、昔のブランデーによく感じられる漢方薬のような香り(分りやすく言えば朝鮮人参のような香りです)もあります。

ハイン HINE

ハイン HINE
1791年、青年だったトーマス・ハインはイギリスのドルセットを旅立ち、フランス革命のさなかコニャック地方へと移り住みました。外国人という身分ゆえ、一度はスパイ容疑をかけられるものの、ジャルナックでコニャックの会社を経営する父を持つフランソワ・エリザベスと結婚し、以後はコニャック造りに新しい息吹を吹き込んでいきました。1822年にこの世を去るまでビジネスを繁栄させ、世界中でコニャックの品質が知られるまでに育てあげたのです。ハインでは、コニヤック地方の有名なクリュのなかでも、グランド・シャンパーニュとプティ・シャンパーニュと呼ばれる地域から農家50組を選び出し、さらにその中から選定したブドウのみを使用し、長期間の熟成に適したコニャックを作り出しています。またVSOPクオリティー以上しか生産せず、法で定められた最低熟成期間より長く熟成させることにより常に高いスタンダードを保ち、日々250年もの伝統を築き上げているのです。

ジェロボーム JEROBOAM HPより

#酒

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